ベイダー卿

使われないものにかける思い

2009-05-12 13:33:53

 
コーホーコーホー、こんにちは、未だに連休ボケとたまった仕事とダークサイドに苛まれている、ベイダー卿です。

 

今日は、パソコンにあまり詳しくない友達に言われたある一言からのお話。

 
最近、SNSってやりました?WEBメールは?

ネットショップで買い物しました?ネットバンクって使ってます?

昔に比べると、ネットも便利になったものですよ。大抵のことが出来ますから。

前に、ネットだけですべての買い物をして家から一歩も出ないで生活してるアメリカ人とか居て話題になりましたけど、これだけ充実してくると、今なら僕でも出来そうなくらい。

マトリクスの世界に向かって突き進む昨今ということですね。

僕も、朝起きたら、首筋にコネクタでもつけられてるんじゃないかと、ワクワクしながら眠りにつく日々。

でも、どちらかと言うと、呼吸音付きの黒いマスクと黒いマントに改造されたいなぁとか、いろいろと楽しい妄想は膨らむわけです。

そんな明るい未来に向かって加速するネットサービス。

本当にたくさんありますけれども、これらを利用するとき、大体すべてで必要な作業があるわけです。

ログイン。

上で挙げた他にも、ブログ書いてれば、ブログサービスにログインしないと更新できないわけですし、

会員制の掲示板やチャットなんかもそう。ネットゲームだって、動画サイトだって、要ログイン。

ニュースサイトですら、ログインしないと見られないものまである。

もっと言うなら、OSだって大抵はログインして使ってるわけですし、

普段意識しないプロバイダとの接続も、ログインしているからこそ、保たれている。

以前、そのものズバリ、ログインという名前で、ゲーム雑誌まで発売されてたくらい、ログインは大切にされているのです。

もう僕らの周りは、ログインだらけ。

ログインしない日はないくらいのログインっぷり。

外は雨でも、ログイン日和な毎日なのです。

で。

こんなに優遇されているログイン。

リアルでどこかの喫茶店に入ることをログインと言い合った親友が居たという痛い過去はさて置きましてね。

こうなると、なんか忘れてませんか?ということになるわけです。

ログインがあるならその反対もある。

そう、ログアウト。

ググってみたら、一応、ログアウトっていう雑誌もあったようです。

でも、ログインに比べると、ログアウトはあまりにも扱いが悪いんじゃないですか?

友人の、

「俺、ずっとアマゾンってログアウトしないで使ってたけど、大丈夫だよな?」

という一言で、僕はそう思った。

自分の家のパソコン。アマゾンでのネットショッピング。注文が終わったら、ブラウザを閉じて終了する。

その間に、ログアウトという手順は無いと友人は言う。

それに対して、

僕 「誰もそのパソコン使わないんでしょ?じゃあ、いいんじゃない」

と、なんとも気楽に答えてた。

ログアウト、僕も、いつの間にかお前を軽く見ていたよ…。

 

すぐに思い出せますか?

普段使っているサービスで、ログアウトボタンがどこにあるのか?を。

ログインボタンは思い浮かんでも、ログアウトボタンを思い出せないなんて方、多いのではないかと思いますよ。僕なんて確実にそうです。

それに、何かのサービスに新規登録したら出てくることの多い、”今すぐログイン!”なんて、いかにも押してくれといわんばかりの派手なボタン。

見慣れてます。

でも、

”今すぐログアウト!”っていう豪華なボタン、僕の記憶には無い。

ログアウトってこんな瑣末な扱い。

例えばmixi。

ログインは、爽やかな写真とか、面白い絵や派手な広告なんかをバックに、画面中央右寄りの目立つ場所にある。

メールアドレスとパスワードの入力欄とともに、画像でログインボタンが表示されてる。

しかも、”次回から自動的にログイン”なんて、チェックボックスまでついてる豪華仕様です。

これ以上ないくらいのもてなしっぷりなのです。

それにたいして、ログアウトは…。

どこにあるかすら知らない人も多いかもしれませんけれども、画面右上の端にひっそりとあるだけ。

しかも画像ではなく、テキスト表示。

ログインに比べて、あからさまに軽視されているわけです

さらに、”自動的にログアウト”とか、そういうチェックボックスもなし。

不公平この上ない、この差は何なんですか?

さらに、ログインしなければ使えないシステムっていうのは世の中に大量にありますが、わざわざ手動でログアウトしなければ困るようなシステムには滅多にお目にかかれない。

大抵は、ログアウトボタンなんて押さず、ブラウザを閉じておしまい。それで自動的にログアウトされたことになっている。

もちろん、この機能自体はいいんですよ。

便利ですし、うっかり忘れても、ログインしっぱなしにならずに済みますから。

でも、この仕様って、ログアウトボタンにしてみると、あまりの仕打ち。

無くてもいいといわんばかりの状況なのです。

確かに、ログインもクッキーだとかで自動化されて、ボタンが押される機会は少ないかもしれませんよ。

それは認める。

でも、ログアウトのおかれた状況に比べると、まだ軽く天国ですよ。go go Heavenなのですよ。

せめてログアウトボタンを画像表示にしてやってくれ。あまりにも不憫すぎる。

なんて思います。

それにしても、こんな状況になると、なんでログアウトボタンなんてものが存在するのか?

そんなことをふと思ってしまうわけです。

どうせなら、「やめたいときは、ブラウザ閉じてくれればいいです」って、書いてくれたほうがまだすっきりするのに、なぜ?

何でついてんだ? ログアウトボタン。

まあ、一人で複数のアカウント使いまわしてるから、ログアウトする必要がある!、なんてちょっとアウトロー気味な方がいらっしゃるのは分かりますけれどもね。

それにしても、ブラウザ閉じて開くなり、別のブラウザ立ち上げるなりすればいいだけですから。

やっぱり、ログアウトボタンなんてなくてもいいかもしれない。

そう思えてくるわけですね。

でも…。

そうなると、僕には悲しいプログラマーの後姿が見えるような気がしてくるわけですよ。

哀愁漂う寂しい背中が…。

いくらあまり使われないとはいえ、ログアウトボタンも、作るのにそれなりに時間と労力がかかってる。

見た目が小さくても、ボタンがテキストでも、どんなに使われなかったとしても、押されたときの処理はきっちりプロブラミングされてるわけですよ。

同じプログラマーですから、僕にはわかる。

その小さなボタンの向こう側には、デザイナーの願いと努力、そして、プログラマーの血と汗と涙がぐっしょりとしみこんでる。滴っている。

「せっかく、作ったのに…。誰も押さないじゃないか!」

という心の叫びがヒシヒシと伝わってきますし、誰も見てない会社のトイレの片隅で、声を殺して泣くプログラマの顔が目に浮かぶわけです。

ログアウトボタンを見るたびに僕はそんな寂しいプログラマーに思いを馳せるわけですね。

だから、そんなプログラマーのためにも、ここで、ログアウトボタンになんらかの意味を見出さないと!なんて使命が沸きまして。

だから、僕は考えた。

この不遇なログアウトボタンの意味を。

どうして、こんな状況なのにログアウトボタンが存在し続けるのか?

そして気がついたんです。

やっぱりあれは、気持ちの問題なのだな、と。

メンタルな世界の話なのだと。

インがあるならアウトがないと気持ち悪い。

精神衛生上、よろしくないからではないのか?

と。

プロ野球の視聴率が低迷するのは、3アウトでチェンジになるのに、3インとかそういう用語すらも無いからだと考えると、

ログインとログアウトのように、インとアウト、両方あるのは正しい選択だと思えなくも無い。

そして、ログアウトボタンが無かったときのことを想像してみるわけです。

ぜんぜん気にならないという人もいるでしょう。

でも、心配性の僕なんかはたぶん、こう思う。

「もしかして、一回入ったらここって出られないの?」

と。

この不安感。

いつまでも入りっぱなしなんじゃないのか?という、気持ち悪さが動揺を誘います。

特に、クレジットカード払いにしているショッピングサイトなんかだと、入りっぱなしは本当にイヤ。

入り口はあるのに出口の無いお化け屋敷に入りたいですか?ということなのですよ。

「俺、閉じ込められてるのか?囲い込まれちゃってるんじゃないのか?周りは全部、ドロイド軍団に囲まれちゃってるんじゃないのか?」

なんて、ジェダイ的な被害妄想がふつふつと湧き上がる。

多分これなんですよね。

いつでも自由に出られることを保障するためについている。

その象徴がログアウトボタン。

このボタンには、押されるよりも、もっと大きな価値がある。

まさに、プライスレス。

そして、世の中にある、他の無駄っぽいものにも、考えをめぐらせてみるわけです。

例えば、デススター。どう考えても、実用上、あの半分くらいの大きさでも十分だと思うんですよね。

例えば、スーパースターデストロイヤー。戦闘機一機が突っ込んだだけで沈むんだったら、あんな巨体じゃ無くても…。

でも、必要なんです。

デススターも、スーパースターデストロイヤーも無駄に大きいところが、男心を掴むわけです。

ガッチリ掴んで離さないわけですよ。

男たちの大和なわけですよ。

そう、”存在する”ということだけでいいんです。

無駄の美学。

無用の用。

だから、きっと、ログアウトボタンも、どこかの誰かのハートをガッチリキャッチするためについてるんだ。

そこには男のロマンが詰まっているんだ。

ログアウトマニア、ログアウト萌えな方々のためには不可欠な装備なんだ!

君は、決して要らない子じゃない。

君は必要とされてここにいる!

だから、ログアウトボタンを作ったプログラマーよ、もっと胸を張るんだ!

俺はこれを作ったんだ!と、今こそ高らかに叫ぶんだ!

ログアウトボタン、万歳!!

 

 

なんて、一瞬だけ思ったんですけどね。

やっぱりブラウザ閉じたほうが楽か…。

というか、プログラマ的には、ログアウトボタンを押されたら、どうせ、ブラウザを閉じられたときのために作ってあるログアウト処理のルーチンに飛ばすだけだろ、って話もあるし…。

要らないものを要ると主張することって非常に難しいのだとつくづく思った昼下がり。

何とは言わないけど、色々なソフトの無駄なバージョンアップとかさ…。

特に某OSとか、某オフィスソフトとかさ…。

ほめるところが少ないものから、ほめるところを探すとか、褒めるところよりもけなすところが多いとわかっていながら褒めることって難しいんですよね。

論評文なんかで、「いい加減にしろ!」って一言書いて終わりたい人、きっと、たくさん居るんだろうなぁ…。

世の評論家の皆さんって、大変な職業なんだなぁなんて、余計なことまで思った、今日の休み時間なのでした…。

※このエントリは ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet Japan編集部の見解・意向を示すものではありません。
  • 2件のコメント
#1   2009-05-13 07:11:44
スーパーデストロイヤーは、大和のデクノボウ振りをパロディーにしたのかもしれませんね。

ログアウトボタン、結構使います。
例えば、コメント書くときとか・・・
#2 ベイダー卿   2009-05-13 10:53:11
スーパースターデストロイヤー、デザインがカッコよかったんで、もうちょっと頑張って欲しかったんですけどね。
見事に撃沈。あれが大和のパロディーだとすれば、スターウォーズって、色々な教訓が詰まってるわけですね。
ほんと、勉強になりますね。


ログアウトボタン、コメント書くとき使うのですか。
そうですか、ログアウトすればいいのか…。いつも、そのままコメントしてましたよ…。
やっぱり、ログアウトボタンを発明した人ってきっと優秀なんですね。
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