ベイダー卿

プログラマーの興味と現実

2008-12-22 13:34:27

コーホー、コーホー、こんにちは、治りかけた風邪がまたぶり返してやっぱり息が苦しいベイダー卿です。

 

あれは、学生の頃。

ある日、ゼミの教授であるところのダースシディアスに呼ばれた僕。

ダースシディアス 「ベイダー卿くん、ちょっと頼みがあるんだけど」

と、なにやら深刻なお顔。

ダースシディアス 「君さ、ウィンドウズ使えるよね?」

僕 「あ、はい。使えますけど…」

ダースシディアス 「ああ、良かった良かった。暇なときで良いんだけど、ムスタファーに、ちょっとバイトに行ってくれない?」

告げられた行き先、ムスタファーは、名前も知らなかった会社。

ダースシディアスの昔のパダワンがやっている小さい会社らしい。

バイトだということだし、ダースシディアスの頼みとあれば、断るわけにもいかないので、ムスタファーに行ってみることに。

 

数日後。

ムスタファーの入っているビルに行ってみた僕。

かなり心細い。

何をするのかもわからず、ただ単に、”ウィンドウズが使える”というだけでやってきたわけで。

僕に何をさせるつもりなんだ?

分離主義者を成敗するのか?

なんて、思いながら恐る恐る、ムスタファーのドアをたたいてみたら、

ガンレイ総督 「おお、君がゼミのエースね? 待ってたよ」

なんて、手放しで喜ばれる始末…。

エースってなに?

僕、ウインドウズが使えるって言っただけなんですけど…。

ゼミには、僕よりも、OSにもプログラミングにも詳しい人、たくさん居るんですけど…。

なのに、エースってなに?

でも、そんな僕の心境にはお構い無しに、ガンレイ総督(その会社の社長)は続けます。

ガンレイ総督 「これ、買ったんだけどね」

といって、見せられたのは、Windows2000。

しかも、一つや二つじゃなく…。

パッケージが大量。

白地に、四色旗がたなびくあの神々しい箱が大量。

もちろん全部、CD付き、マニュアル付き。

お店以外であんなに見たのは、あの時が最初で最後です。

もう、山盛り、てんこ盛りの大盤振る舞い。

「ライセンスだけって売ってなかったでしょうか?」なんていえない。

パッケージの山を前に、ものすごく嬉しそうなガンレイ総督の顔を見たら、

そんなこと、人として絶対いえない。

ガンレイ総督 「ためしに一台入れてみたんだけど、今までの機械が動かなくなっちゃってね。なんとかならないかなぁって思って」

この会社、思いっきりハードウェアなところでして、それまでMS-DOSで仕事してたんですよ。

その頃、ハード系のところって、そういう職場が結構あったみたいなんですけど、この会社もその一つ。

こうなって、僕が呼ばれた理由がなんとなくわかったわけです。

そう、DOSからWindowsへの移行のお仕事。

しかも、2000。

軽自動車しか運転したことない人が、いきなりナイトライダーになるようなもの。

厳しい。

プロジェクトXより厳しい。

大抵、ハード系の物ってドライバが付いてる。

それが全てDOS用。

この時点でマズイ…。

しかもそのとき僕がメインで使ってたのはWindows98。

2000なんて…。

だけど、ニコニコ顔で、

ガンレイ総督 「ベイダー卿くんが来てくれて助かったよ。もう、どうなることかと思ってたから。先生も良い学生さんを紹介してくれたよ」

なんて、肩をたたかれてしまいますとね。

2000を知らないなんていえない。

人として言えない。

で、とりあえず、一週間ほどムスタファーにバイトに行った僕。

結局、2000用のドライバと開発環境を見つけられたものだけは全部インストール。

多少の改造でなんとかなりそうなものは、ちょっとだけ改造。

それ以外は、対応してるものを買うかDOSでやってくださいということに。

今思うと、誰でも出来るだろうっていうお仕事をして帰ってきたわけです。

ですが、ガンレイ総督はじめ、ムスタファーの皆さんにはたいそう喜ばれたのを覚えている。

最後には、

ガンレイ総督 「お礼に、これ、一つあげるから」

と、こんもり積まれた山の中から、Windows2000を一つもらった。

バイト代以外にもらった。

台数分、買ったんじゃなかったの?

手土産みたいな感覚で人にあげちゃって良いわけ?

そんな感じで、とても楽しかったムスタファー。

 

新し物好きな人と話をしたり、技術系のニュースを見てたりすると、世の中はすごい勢いで動いてるように見える。

いろんなものが次々にリリースされ、改良され、使われていく。

一つ目のデススターを作るのに、どう考えても20年くらいかかってるにもかかわらず、

二つ目のデススターは、おそらく数年で完成する勢い。

技術の進歩というのは早いものなのです。

でも、その一方で、ムスタファーみたいなところも普通にたくさんあって、それはそれで滞りなく、問題なく、仕事をしている。

それが現実。

僕なんて、いろいろなものにあっさり影響されちゃうタイプですからね。

あからさまに怪しい、パルパティーンの口車にすぐに乗っちゃうお調子者ですから。

そんな僕は、最新事情を知るだけで、世の中をわかったつもりになる傾向がある。

ベイダー卿 「ブラウザ変えた?これからは、Google Chromeかもね」

とか、

ベイダー卿 「ナウなヤングは、iPhoneアプリでキ・マ・リ!」

とか、新しいもの知っちゃいましたよ、使っちゃいましたよ発言の多いこと多いこと…。

しかも、それが軽口じゃないときあるから。

結構本気でそう思ってることあるから。

それは技術者として、危険だなと思ったり思わなかったり。

特に、新しいものがどんどん出てくるネットやプログラミングの世界。

新しいものいっぱい、楽しそうなものいっぱい、お腹いっぱいで、目移りしまくりですよ。

それをある程度は追いかけて吸収しておくのはもちろん必要なんですけれども。

でも

”普通”の感覚ってどこに置いたら良い?

自分はどこにいるんだろう?

こういう意識をなくすことなく、新しく提供され続ける情報を見ていかなければ、なんてことを思った昼下がり。

でも、移り気な僕には無理っぽいなと、少し凹んだ昼下がり。

ちなみに、”昼下がり”って、どのくらいまで下がったら、”夕上がり”とバトンタッチするんですか?まあ、いいんですけれども。

となると、やっぱりフォースで判断だなと思うわけですよ。

ジェダイだしさ。

新しく出てきたものの内容なんか見てないで、手をかざして、

「これはいける!」

とか、瞬時に決めるのが、一番。

マスターヨーダも言ってたし。

マスターヨーダ 「考えるのでなく感じるのだ!」

と。

※このエントリは ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet Japan編集部の見解・意向を示すものではありません。
  • 4件のコメント
#1   2008-12-23 06:59:06
我が家では、”目で見るな、フォースを感じろ!”が家訓です。子供たちに言い聞かせてます。
#2 ベイダー卿   2008-12-24 13:17:24
#1さん
素晴らしい家訓です!! #1さんのお子様達が立派なジェダイになられますように。
僕も、会社の帰りの挨拶を、”フォースと共にあらんことを”にしたいんですが、誰もわかってくれないので寂しいです。
#3   2008-12-26 23:53:37
”フォースと共にあらんことを”の前に”あなたの新しい1年が、”とつければ年賀状に使えます。勇気を持って美しいジェダイの言葉を普及させてください。
#4 ベイダー卿   2008-12-29 09:42:32
>#3さん
素晴らしいご提案です。即採用。
来年の今頃には、このbuilderでブログを書いてる皆さんも、全て、ジェダイの言葉で挨拶していると思います。
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