ベイダー卿

プログラミング用語の正しい使い方

2008-12-04 12:59:50

コーホー、コーホー、こんにちは。鼻水の次は涙が止まらなくなって、いい加減に病院行ったほうがいいんじゃないかと思い始めた、ベイダー卿です。

今日は、思い出話…じゃなくて、架空の話を書きます。

おそらく、フィクションです。

パソコン用語は難しい。

日本語なのか英語なのか、はたまた他の言語なのかもよくわからない物もある。

だいたい、C#って何者?

「音階?」って真面目な顔して訊かれたことあるから。

説明するのがあまりにも面倒だったから、「うん」って、

答えておいたけど、あれで大丈夫だったのだろうか…。

ちょっと自己嫌悪。

とにかく、パソコン用語は難しい。

特に、プログラミングなんてことになると、本当にわけがわからない。

でも、こっちの世界に入っちゃうとそのことを忘れる。

そう、プロトコルドロイドのメモリを消去するがごとくに忘れる。

そして、どっぷりつかっちゃうと、普通の言葉がどんなものだったかも忘れる。

以前の会社の上司…じゃなくて、ある架空の人物、オビワン。

オビワンの口癖は”デバッグ”だった。

プログラムのバグを取ること。

でも、オビワンは誤りを直すこと全般をデバッグと言っていた。

だから、

オビワン 「この書類、デバッグしといて」

と、プログラムリストでもない、ただの回覧用の連絡事項を書いた書類にまで、

そんなことを言っていた。

初めは違和感があったものの、毎日のように聞いてると、

なんだかそれが正しいように思えるので不思議。

そして、他のみんなも、何の違和感もなく、受け入れていた職場。

でも、そんなオビワンと僕、そして、もう一人のパダワンが、ある会議に呼ばれた。

なんだかすごい会議。

ジェダイ評議会。

会社のマスタークラスの人達と、他の会社の人までいる始末。

そこで、僕達の報告を聞いたマスターたちがこう言った。

マスターヨーダ 「これね。この資料、もう少しなんとかならないかな?」

オビワン 「はい。デバッグしてみます」

マスターウィンドゥ 「あ、いや、システムじゃなくて。そっちは上手くできてるから。向こうに渡す資料の問題。これだけなんだよね。すぐ直せるよね?」

オビワン 「もちろん。すぐにデバッグにかかります」

マスターヨーダ 「だから、プログラムじゃなく…」

オビワン 「はい、わかっております」

僕 「…」

もう一人のパダワン 「…」

口を出したかった。フォローしたかった。

でも、僕が口出しできる場じゃなかった。

付け加えておくと、オビワンは別に悪い人じゃなくて、ふざけた人でもない。

ものすごく真面目。

しかも、いまどきの高校生にも負けちゃうくらいの

へっぽこプログラマーである僕なんかとは比べ物にならないくらい出来る人。

かなり面倒見てもらったので、はっきり言って恩人だ。

僕にとっては今でも大切な人だ。

だから、このとき、本気で助けたかった。

でも、何度も言うけど、

僕みたいな新米パダワンが口を出せない場というのはあるんだ。

それが、あのときの、あの会議室だった。

それでも、最終的に、この案件は、なんとか丸く収まったので良かったけれども…。

もしも、話がこじれていたら僕は今でも後悔していたと思う。

プログラミング用語が日常用語化したことを心底恨んだと思う。

そして、しばらく後、僕がこの会社を辞めることになったとき。

オビワンは笑顔で送り出してくれた。

頑張れよと励ましてくれた。

でも、やっぱり”デバッグ”という口癖はまだ直ってはいなかった。

そのとき、オビワンに一言言おうかどうか迷った。

「デバッグって口癖、デバッグしたほうがいいですよ」

と…。

でも、それをぐっと飲み込んだ僕は、少しだけ大人の階段を上がった気がしたのだった。

なんとも、ほろ苦いフィクションですね。

本当に。

プログラミング用語は用法用量を守って正しく使いましょう。

※このエントリは ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet Japan編集部の見解・意向を示すものではありません。
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