SEOとデザインは今後より密接になる理由

2011-02-01 18:05:44

SEOの終わる部分とそうでない部分

情報が無限大に広がる Web の世界。そこから自分にとって必要な情報を見つけ出すのは至難の業です。そこで、検索エンジンが活躍するわけですが、コンテンツ配信側が検索エンジンに対して自分たちのサイトがどういったサイトなのかを的確に知らせることを「SEO (Search Engine Optimization)」と呼ばれています。サイトを単に公開したくらいでは誰でも訪れてくれません。そこで、検索する利用者に対して効果的に露出したいという意味で「SEO対策する」という言葉が使われることがあります。この場合、SEO というのは瞬時にアクセスを上げるための起爆剤として活用していると考えることができます。

SEO はこうした起爆剤的な要素だけのことを指しているわけではありませんが、「アクセスが上がる」というキャッチーなフレーズが付随されていることもあり、SEO と聞くとアクセスを上げるためのテクニックと連想する方がいると思います。そこだけを SEO と見ているのであればキーワードを購入したり、ソースコードを調整すれば良いと考えているのかもしれません。SEO は衰退しこれからソーシャルだと考えている方もこうした狭い意味で SEO を解釈しているから出てくる発想でしょう。そういう狭い SEO であれば既に終わっているといっても過言ではありませんが。

SEO はよくも悪くも単体では存在しない要素です。「SEO は起爆剤のようなもの」と説明したとおり、SEO には爆発するための燃料が必要になります。その燃料が
コンテンツ
です。これはソーシャルメディアにもいえることですが、SEO はコンテンツがなければ活かされませんし、コンテンツがないのであれば SEO をするまでもありません。コンテンツがサイト制作の後付けになっているのであれば SEO も同様に後付けになりますし、その場しのぎのテクニックが中心になってしまうでしょう。

検索エンジンは常にアルゴリズムを変えています。その理由は利用者にとって良いコンテンツを提供しているサイトを的確に提示するためです。アルゴリズムに合わせて SEO をするテクニックはその場しのぎにはなるかもしれませんが、長期的なビジネス戦略を考慮するのであれば、アルゴリズムに合わせるのではなく利用者に合わせることが必須です。

SEOとUXの融合

検索結果からサイトに訪れるまでの道筋を作り出すことは SEO で可能かもしれません。しかし、そこから利用者とサイトの目的を達成させることが出来るかといえば SEO では無理でしょう。サイトに訪れてからの道筋を作り出すことは可能なのかもしれませんが、そこに辿り着くための工夫が Web サイトデザインだけでは不十分です。「検索」という人の行動を中心に現状 SEO とデザインが分離しているのではないでしょうか。

検索を境目に仕事と対策方法が分断されている場合がある。

SEOという名前からそうなのですが、どうしても検索エンジンに注目してしまいがちです。しかしそれを一旦 SO (Searcher Optimization)、つまり検索する人への最適化に注目するとどうなるでしょうか。利用者が何処でどのように検索し、どのような文脈でサイトに辿り着いて目的へ向かって行くのかを想像してみてください。検索という行動に対する包括的な最適化を行うことで SEO とデザインは次第に融合した存在になると思います。そして SEO とデザインが共通に見て行かなければならない要素としてコンテンツがあるのではないでしょうか。

サイトを構築する前、そしてコンテンツを開発する前に以下のような質問をすると思います。(参考記事「Webサイト運営でしてはならない質問」)

  • Webサイトにおけるビジネスゴールは何か?
  • なぜ Web サイトが必要なのか?
  • 誰に向けてコンテンツを配信したいか?
  • 利用者に提供したいコンテンツは何か?
  • 利用者が欲していると感じるコンテンツは何か?
  • どのように利用者のもつ問題を解決するのか?

上記は UX を考えるときに出てくる質問ですが、これは SEO にも共通しています。ただ検索結果の順位を上げてもサイトの体験が良くなければ利用者はすぐ帰ってしまうでしょうし、とても使いやすくて興味深いサイトを作ったとしてもそれだけで人は訪れることはありません。利用者のニーズに合わせて情報が提示され、すぐに目的を達成できるような道筋を作り出すには UX と SEO の両方の視点は欠かせないでしょう。コンテンツが検索をはじめとした様々なプラットフォームでどのように見られるのかといった最適化。そして検索結果で約束したコンテンツが辿り着いたサイトにも明確に表現されているのか。検索という行動を包括的に見ることで SEO はデザインを考える上でひとつの要素であるということが分かります。

SEOの専門家は UX を起点にデザインに触れて頂きたいと同時に、デザイナーは SEO の観点から検索という行動について勉強していくと、よりビジネスゴールに近づいたサイトが生まれるでしょう。

※このエントリは ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet Japan編集部の見解・意向を示すものではありません。
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