ウェブサイト制作にも参考になるAppleアプリの作り方

2009-06-09 16:07:08

以前紹介した LittleSnapper をはじめ、Macには無料・有料ソフトウェア問わず UI が洗練したものが数多く存在します。「Macらしいアプリ」と言えるかどうかはインターフェイスと大きく関わっているかと思います。Appleアプリの開発者はどのように形作っているのでしょうか。TechRadar UK の「Before you buy: how Apple software is born」という記事で CoverScout 3 の開発プロセスをインタビュー形式で紹介しています。

大まかにコンセプトを固めるアイデアフェイズ、プログラムなどをする開発フェイズ、そしてバグフィックスや細かな修正といった洗練フェイズの3つに分かれており、それぞれ 30% ずつの時間を費やすそうです。紙や Photoshop を使った平面的なモックアップを作るものの、最終的には実際動くモックアップを作って吟味していきます。3つのフェイズありますが、それぞれがウォーターフォール式に続いて完成ではなく、3フェイズがセットになって何回も続くといった感じなのでしょう。

一見、Finder に実装されている Cover Flow をそのまま使ったような UI ですが、そのまま流用しているのではなく、自分たちが実装したい機能を盛り込むためにゼロからコーディングをしたそうです。自分たちのアイデアが形に出来るのかを試してみて、それが本当に必要なものかを吟味してまた調整を加える・・・その繰り返しでソフトウェアが徐々に完成品に近づいて行くそうです。こうした反復作業の回数は最初のスケッチから数えると4桁にも昇るとのこと。

CoverScoutは、バージョン3ということもあり、利用者のフィードバックを参考にして作られているものの、ユーザーテストはなさそうです。あとペルソナを設定して・・・といったシナリオ作りもなさそうです。まずは自分たちが足りない(又は改善したい)と思う機能を作るというところからスタートします。ただ、短い開発サイクルを何度も繰り返すことによって利用者のフィードバックから導き出される隠された欲求を探し出しているのかもしれません。考える時間もたっぷりとっていると同時に、実際動くものを作り、観察をするといった実行の部分も織り交ぜている点はウェブサイト開発にも参考になりそうです。

ユーザーサポートは最近は Twitter や iChat を使うとのこと。メールでも受け付けているみたいですが、利用者となるべく直接対話が出来る機会をもつことで、サポートが出来ると同時に時期バージョンへのフィードバックにも繋がりやすいそうです。また FAQ を充実させることで、多くの利用者のニーズは消化出来ますし、先述したような直接対話をするためのリソースへまわせるようになるのでしょう。

ウェブでもそうですが、ソフトウェア開発でも最適なプロトタイプ作成ツールなないようで、インタビューでもそのことについて触れています。新しい UI やビヘイビア/インタラクションを加えたいときに、紙、Photoshop、Interface Builder では一長一短なところがあるみたいですね。僕自身もそれには困っているので結局それぞれが得意としたものを任せるという形にはしていますが。まだこの分野ではキラーアプリがないんですよねぇ。誰か作って欲しいですわ。

※このエントリは ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet Japan編集部の見解・意向を示すものではありません。
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