山田井ユウキ

田原総一朗がニコ生で語ったジャーナリスト論

2011-09-06 07:00:00


builder読者の皆さん、こんにちは。

金曜日担当の山田井ユウキです。


8月30日にドワンゴが運営するニコファーレで開催された討論イベント「田原総一朗のジャーナリスト魂」がなかなか面白かったので、番組内で田原氏が述べていたジャーナリスト論を始めとする言葉の数々を記録の意味も込めてまとめておこうと思います。

ジャーナリストを志望する方にとっては、何か得る物があるのではないかと思います。


<時間のない方のために今回の田原氏の主な発言まとめ>

・産経新聞は右寄りなのではなく、「反朝日」というビジネスモデル。

・国民に好かれたい政治家は野党になれ。与党の政治家は国民に蹴られる覚悟をしろ(by竹下登)

・今の新聞記者はジャーナリストではなく、サラリーマン。

・プロのジャーナリストの条件は2つ。「新しい事実を発見する」「新しい別の切り口を見つける」

・野田総理は消去法で選ばれた



<ここからは田原氏のコメントをもうちょっと長く紹介>


「今のジャーナリズムはダメになっている。ジャーナリズムは事実を追求することだけど、今はみんな無難を追求している」


「(「政治ジャーナリストは自己の思想信条・投票政党を明らかにしてから論壇に立て」という意見に対して)中立なんて言っているのは日本だけ。どの国のジャーナリストだってどの党支持かちゃんと言っている。産経新聞は自民党支持に見えるが、そうではなく「反朝日」。朝日がどちらかというと左寄りだから産経は右。新聞としての売り物を模索していたときに「朝日新聞に噛みついたらどうですか」となった。反朝日なのは営業方針」


「自民党はインチキな政党。資本主義を標榜しているが競争はダメだと思っている」


「竹下登は『国民に好かれたい政治家は野党になれ。与党の政治家は国民に蹴られる覚悟をしろ』と言った。民主党は国民に好かれたいと思っている。これは最悪」


「なぜ野田が当選したか。海江田という男がまるで小沢一郎みたいなしゃべり方をした。小沢はダメだから海江田もダメ、となった。前原はお金をもらっていたことがわかった。その前原を推した仙石もダメだとなった。それで野田が浮かび上がった。こんな簡単なことを意外に既存メディアは言っていない。なぜなら取材していないから」


「どのTV局もニコ生のようなことをやりたいと思っている。このまま行くとTVが衰退することもわかっている。だけどたとえばフジテレビで『日枝会長がダメだ』なんて言われたら困るから、怖くてできない」


「TVには『生存視聴率』がある。自分や筑紫哲也さんの場合は7%だった。10%以上は取らない。取ろうとするとバラエティなど、別の番組になるから」


「新聞記者はジャーナリストじゃない。自分のことを会社員だと思っている。サラリーマンは有名になるのはよくないから、記事で名前を明らかにしないことが多い。新聞記者でも目立つ人間は上には行けない」


「ジャーナリストになるなら、まずは既存のメディアに就職した方がいい。基本的な技術が身につくし、既存メディアのどこがダメかがわかる。今既存のメディアに入っても多少は学べるものがある。3年はいたほうがいい。3年いないと、既存メディアがダメだということもわからない」


「電子書籍が売れない理由は、出版社が本気ではないから。日経新聞が電子版を出しているが、結局紙を売りたいから電子版は値段が高い。今後は紙と電子書籍、どちらか一方が生き残るというのではなく、両方あっていい」


「新聞記者とフリーの違いは原稿料。僕らは1枚せいぜい5千円か1万円。朝日新聞の記者は僕らの20倍もらっている」


「金が欲しければジャーナリストにはならない方がいい」


「新しい原発は当分作れない。なぜなら原発を作るためには地域を買収する必要があるが、地域の概念が変わって20kmまで広がった。20kmは買収できない」


「放射線は危険だ危険だと言い過ぎ。危険なのは当たり前だけど、風評被害はそれ以上に危険。新聞や週刊誌で最近売れているものというのは、放射能被害についてオーバーに書くと売れるから」


「本、特に古典を読むべき。今まで残っているのはそれだけの価値があるから」


―――


会場では朝まで生テレビをニコファーレでやってほしいという意見もあり、確かに会場にいるとコメントが嫌でも目に入ってくるニコファーレは討論番組向きなのかもなあと思いました。

想像よりも面白かったのでまたやってほしいですね。


田原総一朗のジャーナリスト魂​ in ニコファーレ



※このエントリは ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet Japan編集部の見解・意向を示すものではありません。
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