山田井ユウキ

B級漫画レビュー本「なんだ!? このマンガは!?」の収録作品の濃度がただ事ではない

2010-10-22 07:00:00

 

builder読者の皆さん、こんにちは。

金曜日担当の山田井ユウキです。

 

昔から愛読しているブログ、「BLACK徒然草」のブログ本が明日23日に出版されたということで、ご献本いただきました。

タイトルは、「なんだ!? このマンガは!?」です。

僕はむしろ「なんだこの表紙は!?」と叫びそうになりましたが、これはご存じ漫☆画太郎先生によるもの。相変わらずすごいインパクトです。 

 

ということで、今回はこの本をご紹介したいと思います。

 

「BLACK徒然草」は主にB級漫画や映画などをレビューしているブログなのですが、今回はタイトルからもわかる通り、漫画レビューを厳選して収録しており、さらに書き下ろしもあるとのこと。

本書で取り上げられている作品ラインナップはこんな感じです。

 

―――

「孤独のグルメ」「ビジネス太閤記 ごくらく王」「マタギ列伝」「ブラボー!ぼくのファミコン」「水道工事店物語」「ムツゴロウが征く」「超愛の人」「散歩もの」

「超劇画 聖徳太子」「レース鳩0777(アラシ)」「超護流符伝ハルカ」「コンバット弾」「地上最強の男 竜」「スーパーくいしん坊」「あばれ!隼」

「いけない!ルナ先生」「5001年ヤクザウォーズ」「ぶかつどう」「飛べ ファッキンバード」「ケンペーくん」「愛星団徒」「アカテン教師梨本小鉄」「Oh!透明人間」

「釣りバカ大将」「グルマンくん」「激メカライダー陽太」「ぼくたちBOYSLIFE」「超香少年サトル」「とどろけ!一番」「藤子不二雄物語 ハムサラダくん」

―――

 

「孤独のグルメ」や「いけない!ルナ先生」などのメジャーどころも押さえつつ、「5001年ヤクザウォーズ」や「超護流符伝ハルカ」などの、タイトルだけで「あ、B級だな」とわかるものまで、実に濃いメンツがそろっています。

さすがは、そもそも誰も知らないようなマニアックな作品ばかりを取り上げてきたブログの、それも10年分の過去ログから厳選されたB級漫画たち。漂うオーラがただ事ではありません

 

そうはいっても、まだピンと来ていないB級漫画初心者の方のために、いくつかの作品の内容を本書のまえがきから引用してみます。

 

まず「水道工事店物語」ですが、こちらはトイレの構造や雑学などが専門書レベルで理解できる、おそらく唯一無二の漫画であり、本書まえがきでは「トイレ工事の知識が身につきつつラブストーリーも堪能できるマンガ」と紹介されています。

なお、著者のJ君はレビュー冒頭で「全国の水回りファンの皆様、お待たせしました!」と述べていますが、僕は“水回りファン”という言葉を人生で今初めて耳にしました。世の中のニーズって広いです。

 

そして「超劇画 聖徳太子」。これはまえがきで「露出狂の聖徳太子が蘇我馬子をボコボコにするマンガ」と紹介されており、何を言っているのかいまいち理解できないまま読んでみたら、本当にその通りの作品でした

たぶん作者は聖徳太子を描きたかったわけではなく、描きたい内容に聖徳太子の名前を使ってみただけではないかと思われますが、その凄まじいストーリーについては本書にて十分に解説されていますのでそちらをどうぞ。

 

最後に「超護流符伝ハルカ」。大半の人はタイトルをどう読むのかわからないと思いますが、これは「ちょうごるふでん」と読みます。

いちおうゴルフ漫画ですが、おそらく「ゴルフ」に対して「護流符」という漢字を当てた漫画は後にも先にもこれだけではないでしょうか(そもそも漢字当てる必要ないし)。

ストーリーなどは本書でご確認いただければと思いますが、まえがき曰く「ゴルフボールで軍用ヘリを打ち落とすマンガ」とのこと。

「護流符」の読みが「ゴルフ」だと知って思わずワクワクした方にとっては、決して期待を裏切らない内容であることをお約束します。

 

とまぁ、こういった感じで、1作品で普通の作品の50倍くらい濃度がありそうな漫画ばかりを集めた、B級好きにとってはたまらない1冊でした。

 

ぜひあなたの近くにおられる、「漫画といえばワンピース☆」という女性に本書を渡して、漫画のダークサイドってやつを見せてあげてください。

 

 

※このエントリは ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet Japan編集部の見解・意向を示すものではありません。
  • 新着記事
  • 特集
  • ブログ