山田井ユウキ

ブログにとって重要なのは「アクセス数」よりも「定着率」

2008-12-12 07:00:00

builder読者の皆さん、こんにちは。

前フリのネタを考える暇もないほど師走の慌しさに忙殺されている山田井ユウキです。忙しさのほとんどが仕事で、プライベートには木枯らしが吹いている事実からは目をそらして生きています。

 

そんなことはさておき。

 

先日は「ネット文化圏の勢力図を作ってみた」の記事にご協力いただきありがとうございました。

いただいたアドバイスのすべてを反映することができず申し訳ありません。それでも皆さんのお力添えにより、自分ひとりでは絶対に作れなかったであろうエントリが書けて大変嬉しく思っています。

―――

さて、ネット文化圏の記事にはたくさんの反響をいただき、通常よりもはるかに多くのアクセスが集中しました。

ちょうどいい機会なので、先日のエントリへのアクセスの流れを分析しながら、個人ブログの記事がヒットする条件と、ヒットした後のケアについて考えてみたいと思います。

どうすればアクセスが増えるのかという議論は昔から散々され尽くされていて新鮮味がないかもしれませんが、とはいえこうしてたまに整理し直すのも無駄なことではないと思います。

この記事が、少しでもブロガーの方のお役に立てるのであれば幸いです。

 

■アクセスはどこから来るのか■

まずは前々回の記事、「ネット文化圏の勢力図を作ってみた」へのアクセスと、その流れ方について見ていきます。

ブロガーの方、またはネットを長く利用されている方はすでにご存知の内容ですが、おさらいの意味も込めて図で表してみました。

これが前々回のエントリに集まったアクセスの流れです。

 

では、各段階について簡単に説明します。

まず第一段階は「告知」

エントリの性質上どうしても閲覧者からコメントをもらう必要があったため、エントリ投稿と同時にmixi、Twitter、そして僕が別に持っている自分のサイト上での告知を行いました。

と同時に、当ブログはbuilderトップページにて記事タイトルを掲載していただいているので、それも「告知」と考えていいでしょう。

自分の書いたエントリに人を集めたいと思った場合、ブロガー本人にできるのはここまでです。

もちろん、他にも告知の手段はたくさんあります(今回は僕が行ったものだけを図に入れました)。

ランキングやブログポータルでの更新報告も告知にあたるでしょう。

ちなみにTwitterは、僕の発言を見ている人が少ないためあまり効果はなかったかな、と思いました。

 

続いて第二段階ですが、前段階での「告知」からある程度のアクセスが記事に集まってきます。

そしてその中に「個人ニュースサイト」運営者と「ソーシャルブックマーカー」がいて、

かつエントリの内容が彼らに「この記事を誰かに伝えたい」と思わせるものであった場合、

第三段階が発生します(僕の場合は記事にコメントやブックマークをしていただけた方々のおかげなので、超他力本願な話なのですが)。

この、第二段階から第三段階への流れがキモ。

 

アクセスの大爆発は、たいていの場合この段階で起こります。

 

以上がアクセスの流れですが、ここで一つの疑問が生まれます。

 

■アクセスはどこへ消えるのか?■

前々回の記事は自分でも予想外の反響をいただき、たくさんの方々にご覧いただくことができました。

しかし、その集まったアクセスがそのまま次のエントリにも、そのまた次のエントリにも集まるかというと、それはまったくの夢物語です。

たとえば、このブログの記事の下部には、その前後のエントリへのリンクが張ってあり、1クリックで別の記事を見ることが可能です。

にも関わらず、「ネット文化圏の勢力図」のエントリからその前後へ飛んだ方は、300人に1人しかいませんでした(大人の事情で実数は出せないのですが)。

簡単にいうと、ほとんどの方が目的のエントリを読み終わってすぐに当ブログから立ち去ってしまったわけです。

これは寂しいけれど、仕方ないことです。

だって読者は、“なんか面白そうな記事があると聞いてやってくる”わけで、著者に興味を持って来てくれるわけではないのですから。

 

とはいえ、読者との出会いは常に一期一会。

せっかくの機会ですし、少しでもリピーターを増やしたいと考えるのが、ブロガーとしては当然のことでしょう。

温かいコメントやメールをくれたり、応援したりしてくれるのは、やはりリピーターであることが多いです。

リピーターはリアル社会のお店でもそうですが、もっとも大事にすべきお客様です。

パーマリンク全盛の現在、ふとした弾みにエントリがどこかで紹介されアクセス数が爆発するケースは、昔よりも確実に増えました。

ならば、ブログにとって一番大事なのは、アクセス数よりも「むしろそこからどれだけリピーターになってくれるか=定着率」だと僕は思うのです。

 

■定着率を上げるために■

もっとも重要なのは、とにかく他のエントリを読んでもらうことです。

「リピーターになること=著者を好きになってもらうこと」だとするならば、様々なエントリを読ませて、著者自身に興味を持ってもらわなければ始まりません。

そのためには、

エントリの最後に、別エントリへのリンクを張る

これが、基本中の基本でありながら、もっとも効果的な方法となります。

その際にはしっかりとリンク先のエントリのタイトルを記載し、興味を引くよう心がけましょう。

また、できるだけ元エントリの内容と関連したエントリへ誘導することも大切です。

たとえば、

「今日から使えるアクセスアップ術50選」

というエントリの最後に、

「関連エントリ:昨日食べた豚肉の美味さがマジパネェ件」

とか書かれてあっても何がどう関連しているのかさっぱりわからず、読者を混乱させるだけです。

アクセスアップ術のページを見にきた人は、たいていの場合、似たような話に興味があるはずなので、近しいエントリをリンクしておくといいでしょう。豚肉は豚肉でまとめといてください。

――― 

そして、ちょっと抽象的かつ主観が入った意見になるのですが、

エントリの質は常に一定以上を保つ

ということも大切です。

たとえば超気合の入ったエントリがヒットして人が集まっても、関連エントリが全部適当に2行ぐらいで終わっていたら、

「ああ、こっち(適当な方の記事)が本当の姿だな」と印象づけてしまいます。

なので、自信のあるエントリからは、同じぐらい自信のあるエントリに読者を誘導し、飽きさせないようにしたいところです。

 

まとめると、

ブログの定着率を上げるためには、

ヒットした記事から関連するエントリへのリンクを張って、読者の欲しがっている情報を提供し、かつエントリの質を一定以上に保つことで満足度を上げ、最終的に著者に興味を持ってもらう。

ことが大事です。

 

 

こんな風に色々書くと、

そういうお前のブログは言ってることを全然実践できてないじゃねーか、というツッコミが入ると思うんですけど、そこはほら、言うは易く行うは難しということでひとつ。

 

 

※このエントリは ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet Japan編集部の見解・意向を示すものではありません。
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