ブラウザとしてのChrome,そしてもう1つの顔

2008-10-27 15:35:20

先週はGoogleがリリースしたウェブブラウザ,Chromeについて考えてみました.といいますか,今週はその続きです.

本題に入る前に,Chromeのレンダリングエンジンはwebkitですから,描画性能そのものはAppleのSafarliと同様.つまり,Chromeが普及したら対応しなくちゃいけないブラウザが増えて困る,,,という事態について心配する必要はあまりなさそうです.webkitはOSSだけに,CSS等のウェブ標準準拠の程度も高いですしね.

で,レンダリングエンジンがSafariと同じというのであればChromeの特徴はどこにあるのかというと,ついついタブがアドレスバーの上に表示されるというユーザインターフェースに目が行くわけですが,実はビジュアルだけではなくJavascriptの処理速度が断然速いという点が最も重視されるべきだったりします.なぜJavascriptの処理速度のほうに注目すべきなのか,その理由は先週取り上げた,「アプリケーションのショートカットを作成」という機能です.この機能はGmailなどGoogleが提供するウェブサービスを使用しているときに,そのサービスへのショートカットを“デスクトップ”などに作ることができるというものです.この機能を使って作成したショートカットからウェブサービスを呼び出すと,独立したウィンドウでウェブサービスを利用することができます.デスクトップ上のショートカットからメール(Gmail)や表計算機能(Google Docs)を呼び出すという利用形態は,OutlookやExcelを使う時となんら変わらない使用感です.つまりChromeはウェブサービス,言い換えると(Googleの)ウェブアプリケーションを活用するのに最適化されたプラットフォームであるし,もうウェブアプリケーションによってソフトウェアに近い使用感を実現することが可能になってきたことを意味します.

で,Googleやウェブアプリケーションの話題そのものは,wdeのサイトの中にある本ブログで取り扱うのにそれほどふさわしくない,と思われる方もいらっしゃるでしょう.ではなぜわざわざChromeとウェブアプリケーションを取り上げているのか,それはウェブアプリケーションの普及によって,ウェブコンテンツの活用形態が変化する先が見えてくるからです.そしてその変化はウェブを介してコンテンツを提供する全ての方に影響を及ぼすかもしれません.来週はウェブアプリケーションの普及が及ぼす影響について,あともう少し考えてみたいと思います.

※このエントリは ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet Japan編集部の見解・意向を示すものではありません。