あやつき

では、SoftBankは、なぜSIMロックにこだわるのか。

2010-05-12 16:24:23

なぜAppleはiPadのSIMロックを許したのか? | iPhone 3G Wiki blog
というこの記事は、Apple側から見た場合、ですが、これって、結果そういう方向、なのではないでしょうか。

MacOSXはMac各シリーズの組み込みOSであり、iPhoneOSは、iPhone, iPod touch, iPadのたった3機種に限られた、組み込みOSでしかないわけです。
一方、そろそろ忘れ去っても良いWindowsMobileや、Androidに関しては、結局のところ、例えるならMS商法で、OS部分しか売らない、ハードはハードメーカーが“勝手に”対応してね、というやり方です。

そして、これがSoftBankにいたっては、3Gの電波を“強制的に割り当てられた”にも関わらず、800MHz帯が無く2100MHz帯のみ、というハード(端末アンテナ)とソフト(電波)の位置関係は、Macと同じことが言えるわけです。
そして、やはりこの一波しか無い2100MHzで、全国サービスを展開している、という点が、Appleにとって最良だった、ということです。

なぜか。

海外機のほとんどが搭載している、850MHz帯のアンテナで、“ユーザレベルで”800MHz帯の利用は、確認できているし、850MHzしか対応していないSIM Free機端末を、docomoで使っている場合は、暗黙の了解で、FOMAプラスエリアの利用も、可能です、ということになっているでしょう。BrackBerryなどは、クワッドバンド対応で、2100MHz, 850MHz, 800MHz, 1700MHzの対応になっているので、無問題なんですね。
しかし、docomoは、この850MHz帯用の端末アンテナで、800MHzのエリアを保障することはしていないし、この先もしないでしょう。言ってみれば、そんな『え~かげん』な無保障サービスの電波を使うようなことは、Appleはしないと考えられます。
さらに、言うまでも無いですが、auの電波は、iPhone, iPadに限らず、一般的なSIM Free端末でも利用できないのは周知のことです。

そんな、ナマクラなdocomoの電波を、取得できるかどうかわからん状態でユーザに提供するよりも、すでに対応している2100MHzしか、そもそも電波を持っていないSoftBankに担当してもらう方が、ユーザから「電波が弱いよ!」って言われたとしても、2100MHzアンテナさえ強化すれば良い、という対応が決まっているから、簡単なわけです。

プラスして、SoftBankがSIM Freeにしたく無い理由は、第1が800MHz帯が無いことが90%以上を占めるでしょう。

もし、総務省主導で、SIM Freeにしたいのであれば、
1)まず2100MHzだけでなく、800MHz帯をSoftBankに付与すること。
2)さらに、今更無理ですが、auにも、WCDMAで800MHz帯と2100MHz帯を付与すること。
が必要となります。
よーするに、電波の割り当て自体が、全て同条件でないと、そもそも競争にならないのです。現状のdocomoは、言ってみれば、天下ってやりたい放題だから、800MHz帯を事実上独占しているわけです。そんなままSIM Freeになったら、800MHzのエリアを使いたい人は、全部docomoに行ってしまいます。当たり前のことです。
それは、すなわちSoftBankとauに、死ねと言ってるようなもんでしょう。

だから、国内SIM Freeは、絶対にLTEまで出来ない、というのが、SoftBankとKDDIの立場だと思います。というか、国内では、3G電波な間は無意味だと思います。

個人的には、海外赴任等、条件が確定している人のみ、解除料を預りの形で払って、ロック解除して持っていけるような仕組みを作ってくれたら、海外へ持っていってまともに使える電話になると思うんですけどね。
今のままだと、ローミングでアホほど料金がかかって、結局は使わない、ということになっていますから。

※このエントリは ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet Japan編集部の見解・意向を示すものではありません。
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