Opera 10の目指すもの。

2009-06-17 12:22:33

「Opera 10」のベータ版が公開された。使い勝手や機能に強化が図られているほか、電子メールクライアントなども備え、単なるブラウザの域を超えた統合ソフトへと一歩を踏み出す内容になっている。

最近、Operaって頑張ってるなぁなどと思っていたら、β版公開の記事が出ていたので早速使ってみました。 

β10になってからツールバーもリニューアルされてかなりスッキリした印象になり、ブラウザの速度もかなり快適。上の記事にも記載されている通りメールクライアントも非常に使い勝手の良い仕上がりになっています。特に最近では良く見かける様になりましたが、GmailをIMAPでセットアップするにしてもアカウント情報を入れるだけでサーバサイドの設定値は不要となりなるなど、細かいところでも専用のメールソフトと遜色無い機能が実装されてきているようです。

 また、今回のリニューアルではOperaのサーバサイドにも力が入っている様で、IRCを利用したチャットクライアントなどもOperaが用意したサーバを選択して機能を追加する作りとなっています。

そんな中、僕は昔からのOperaの使い勝手として全ての作業が別タブとして開く(保存される)という部分が仕様として若干邪魔にも感じていたのですが、こうした機能を試して行くうちに上の記事で言う『統合ソフト』が何か別のものに見えて来ました。

と言うのも、Operaが目指すのは統合ソフトでは無く本当の意味でのWEBデスクトップなのでは無いか?と言うことです。

今さら、と思われる方も多いと思うのですが、この作業の全てが別タブで開くという部分がサーバサイドと連動して開く、保存出来るという機能は、言い換えれば、作業そのもののスナップショットをローカルとWEBの混在環境でいつでも保存/再開できるということに繋がります。確かにFirefoxなどの他のタブブラウザでも最後のセッションを保存しておくことはできますが、これはあくまでもWEBブラウズに限った話であり、全てのメモや書きかけのメールなど自分の作業をあたかもリアルな机の上の様に放置しておけるという便利さは、良く考えてみると通常のPCのOSでもなかなか難しいことではないか?と思うのです。

一方でOperaの強みの一つに携帯分野でのシェアということがあげられる訳ですが、こちらの分野でもOperaはサーバサイドの取組を強化している様で(iPhoneユーザーである僕としてはこれまであまり実感が無かったのですが)携帯デバイスからの情報もサーバを通じてデスクトップアプリとしてのOperaに集約していく、となると大分話が違ってくる様に思えます。

 確かにMicrosoftにしてもGoogleにしてもクライアントアプリの機能はWEBとの連動に向けて大きくシフトしているわけですが、基本的にはそれぞれのサービスは別のものであり、(Gmailはそれでも作業のポータルとして様々な機能をウィジェット的に集約していっていますが)あくまでも別のアプリケーションとして個別にアクセスする必要があります。これに対してOpera 10の取組は、Operaで作業をするかぎりポータルサイトの閲覧行為そのものも一つの作業として、全ての作業をスナップショットで保存でき、且つ可能性としては携帯からその一部の作業だけを更新/閲覧できるといった環境の実現が可能です。 

一見同じ様に思えるこれらの機能ですが、Google Waveなどに見られる様に全ての作業をWEB上に集約するという動きが活発な今、Opera 10が目指している統合アプリの方向性はそれらを包含してしまうという意味で、大変面白いアプローチだと感じました。 

※このエントリは ブロガーにより投稿されたものです。朝日インタラクティブ および ZDNet Japan編集部の見解・意向を示すものではありません。
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