OSごとの開発者のニーズを吸収--FireMonkeyはプラットフォームを目指す
エンバカデロ・テクノロジーズが開発ツールスイート「Embarcadero RAD Studio XE2」の提供を発表してから1カ月。ZDNet Japanでは来日したDavid Intersimone氏(米Embarcadero TechnologiesのVice President, Developer Relations)にインタビューする機会を得た。
“David I”の愛称で知られるIntersimone氏は、20年以上に渡ってDelphiを含むツール開発に貢献してきた人物である。
--RAD Studio XE2の狙いについて説明していただけますか。
今はもうPCがWindowsだけで占有されている時代ではなく、アプリケーションはいろいろなデバイスに対応しなくてはなりません。我々はDelphiをはじめとして、RadPHPやPrismなどによって様々なターゲットにリーチしてきました。特に意識してきたのは、モダンでリッチなアプリケーションを構築するためのツールを提供し続けることです。ウェブを中心としたリッチインターネットと呼ばれる時代は何年か前にすでに通過しています。今はビジネスアプリケーションでも、同様にリッチなUIが必要とされる時代に入っているのです。

David Iことデビッド・インターシモーネ氏
RAD Studio XE2では、デバイスのGPUを活用したリッチアプリの構築をサポートしています。従来であれば、プラットフォームごとに異なるコードを記述しなければなりませんでした。新たに搭載されたFireMonkeyを利用すれば、同じコードで異なるデバイスをターゲットにすることができます。GPUネイティブの機能を活用できるので、パフォーマンスの確保に頭を悩ます必要はありません。
それに加えて、RAD Studio XE2ではサーバ上に蓄積されたデータとのシームレスな連携をサポートしています。ビジネスアプリケーションに必要なデータを素早く取り出し、それをどのデバイスに対してもリッチなUIで見せることができるわけです。
--デバイスやプラットフォームごとに異なるユーザーエクスペリエンスの整合性は、どのように取っていけばよいのでしょうか。
FireMonkeyはコンポーネントベースでUIを構築することができるフレームワークです。基本的には、従来通りのイベントドリブンのコードでロジックを記述できます。タッチインタフェースや各種センサーなど、デバイスごとに持つ新しい機構についてはフレームワーク側でケアします。ディスプレイサイズの違いや、アーキテクチャの違いもFireMonkey側で認識するので、開発者はハードウェアでのサポートを気にすることなく、今までと同じように開発を行えばいいことになります。
これは、我々がFireMonkeyを単なるコンポーネントの集合ではなく「アプリケーションプラットフォーム」と強調して呼んでいる理由でもあります。
--FireMonkeyの開発には相当力を注いできたことが想像できます。困難もあったのでは?
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