RIA時代のデザイナーとデベロッパーの協業についてアドビに聞いてみた
また、メソドロジに関してはAdobeもいくつかの方向について考えている。
ひとつは完成されたプラットフォームの提供による、プラットフォームにそったメソドロジの確立。これは、前述のツールによるワークフローの話であり、「どうやって作るか」という部分になる。今回、Flex 3とAIRは同時に発表されたが、実はFlex 3に関しては6ヶ月前に既に完成されていたという。同時に発表したのは、Flex 3だけを先に提供するのではなく、最適な環境や枠組み、つまりプラットフォームを使ってほしいという意思の表れだという。
もう一つ「どういったものを作るべきか」という意味でのメソドロジに関しては、単一のものを推すのではなく、いくつもの選択肢を推していきたいという考え方のようだ。
たとえば、現在のAIRでは、MacでもWindowsでも同じインターフェースが提供され、OSのエクスペリエンスをある意味無視したものになる。複数のOS上で同じアプリケーションが展開されていくというのはメリットもある一方で、こうしたデメリットもある。同社もこうしたことを認識しており、「フィードバックを受けながらユーザーと一緒に考えていきたいという思っている。コミュニティの方々を巻き込んで、その見地を共有して、そして、どう改善するか考えていかなければいけない」(Dave Gruber氏)とする。
「開発のメソドロジーと一口に言っても、色んなメソドロジーというものが、複数立ち上がってくるのではないかと考えている。Adobeもコンサルチィングチームの研究などから生み出されたメソドロジをフレームワークやツールとして提供する。これまでも、Flexアプリケーション開発のメソドロジーとして、バックエンドとフロントエンドのデータ交換のベストプラクティスなどを実装した"cairgorn"などを提供してきた」(同)。
RIA開発においては、従来のアプリケーション開発に比べて、作る側にデザイン性が求められる。少なくとも当面は、OSで用意されたツールキットを組み合わせ、確立されたインターフェースガイドラインに沿っていればそれなりのインターフェースを構成できた世界から、自由度の高い一方で一からの構築を行わなければいけなくなる。
こういった世界に対してアドビは次の3つのアプローチを行おうと考えているようだ。
- 完成されたプラットフォームの提供のため、ツールやフレームワークを提供する
- 過去に確立したデザイナー向け資産やベストプラクティスにより、RIA開発をリードする
- 新しいベストプラクティスを確立するためコミュニティと連携する
AIR/FlexというプラットフォームとPhotoshopやIllustratorというツール資産を結びつけるという同社のトライに注目したい。
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