もう1つの「Vista SP1」対「XP SP2」ベンチマーク

文:Ed Bott
翻訳校正: 石橋啓一郎
2008/03/07 08:00

2つの「Vista SP1」と「XP SP2」のベンチマーク対決記事が掲載されたが、条件が変わればベンチマークの結果も変わるものだ。この記事では、異なる条件でのもう1つのベンチマーク対決の結果を示す。その結果はまったく異なるものになった。

 では、なぜ私のテストの結果は、Adrianの報告と異なるものになったのだろうか。

 1つ私が早い段階で気づいたことは、Windows VistaがSP1にアップグレードした直後に実行するバックグラウンドタスクを見落としがちだということだ。これらのタスクは、クリーンインストールした後に実行されるものと同じものだ。例えば私が最初に小さいファイルのコピーのテストを行った時、得られた結果には一貫性がなかった。タスクマネージャーを見ても、実行されているプロセスのCPU使用量を見る限りアクティブなタスクはないようだった。しかし、実際にはシステムは稼働していることが明らかになった。Vistaのリソースモニタのディスクのところを見て、Vistaの検索インデックス作成機能、SuperFetch、ReadyBoostがみな少しずつ、しかし計測可能な量のディスク資源をバックグラウンドタスクとして使用していることがわかり、これでこの違いを説明することができた。並んだグラフの緑の線がCPUとディスクの使用量を示している。CPUの使用量が事実上存在しないのに、各タスクが少しずつ、しかし計測可能な量のディスク資源を使っており、全体では10Mバイト毎秒のディスク使用量に達する影響を及ぼしていることに注目して欲しい。

Vista SP1インストール直後のバックグラウンドタスクの資源消費

 これらのタスクがバックグランドで実行されなくなったのを確認してから、テストをやりなおすと、ここで示したような一貫性のある結果を得ることができた。

 私は、Adrianがパート2のレポートの中頃で次のように述べていることについては、まったく賛成する。

 ただ、不可解なことに、今回のタスクを実行中、アプリケーションを開いたりファイルを保存したりといった入力を行ったときの体感上の反応は、Vista SP1のほうが良いように感じられた(これはテストとは別に試してみた)。厄介なのは、合成ベンチマークにさらに頼ることなく、こうしたユーザーエンドのレスポンスを測定するのが非常に難しいことだ。

 私の経験でもこれは同じだ。実際、Vistaの設計者は意図的に理論速度よりもスムーズで一貫性のある性能を重視したようだ。理論速度がはやいほうがベンチマークでは有利だが、日常的に利用する際には、うっとうしい性能の変化が現れてしまう。

 では、これは正しい設計上の判断だったのだろうか。ファイルのコピーは性能のベンチマークとして本当に重要なものだろうか?もしファイル群をコピーするのにかかる時間が10秒前後であれば、私はまったく気にしない。主なビジネスでの利用方法では、ある仕事に5分52秒かかっていたものが6分18秒になっても現実的には違いはない。特に、コピーの操作がバックグランドで行われ、その間他の仕事をしているのであればなおさらだ。

 突き詰めていくと、ファイルコピー操作をベンチマークすること自体が極めて不自然だ。Adrianも私も、ストップウォッチを押しながら何時間もWindows Explorerのウィンドウをにらみ、進行状況を表示するダイアログボックスが閉じるのを待つという作業を行っていた。われわれはどちらも、少し強迫観念に囚われているかも知れない。あなたの場合は結果は異なるかも知れない。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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