もう1つの「Vista SP1」対「XP SP2」ベンチマーク

文:Ed Bott
翻訳校正: 石橋啓一郎
2008/03/07 08:00

2つの「Vista SP1」と「XP SP2」のベンチマーク対決記事が掲載されたが、条件が変わればベンチマークの結果も変わるものだ。この記事では、異なる条件でのもう1つのベンチマーク対決の結果を示す。その結果はまったく異なるものになった。

 PCの性能ベンチマークを行ったことがある人であれば、ベンチマーキングの第1のルールが「結果は場合により異なる」というものだということを知っているだろう。

 私の仲間であるAdrian Kingsley-HughesのWindows Vista SP1とWindows XP SP2(パート1パート2)のベンチマークテストのすばらしい評価記事を読んだ時、私はこのルールを思い出した。私がまず驚いたことは、彼の数字が私が手にしている数字とは大きく違っていることだった。実際、私はすべてのテストをやり直し、途中で何か手違いをしていないかを確認した。私のテストベッドでは、1つの例外を除いてVista SP1はXP SP2よりも常に高速であるか、同じ速度かであり、Adrianの結果とは著しく異なる結果が出た。

 私は、Adrianのテストや計測方法が、私のものと同じく正確だったことを疑っていない。では、何が違ったのだろうか。

まず、われわれのテストベッドはかなり異なっている。

  • AdrianはIntelの第1世代のデュアルコアプロセッサである、3.4GHzのPentium 950Dを載せたデスクトップPCを選んだ。これに対し私は、Intel T2050 1.6GHz Core 2 Duoプロセッサを搭載したノートPC、Dell Inspiron 6400を選んだ。(私がこのシステムを購入したのは2006年12月で、Vistaがビジネス顧客に対して発売された1週間後だった。元々はXP SP2がインストールされていたが、私はすぐにVistaにアップグレードした。)
  • 私はデュアルブートの設定を使い、テストを注意深く設計して各OSでのファイルコピー操作のコピー元とコピー先のボリュームが同じようになるようにし、ディスクのジオメトリが性能に与える影響を最小限に止めるようにした。AdrianはそれぞれのOSとファイルコピー操作のために、別のハードディスクを用意した。
  • 私は802.11g無線ネットワーク接続を使った。Adrianは有線のギガビットイーサネット接続を使っている。
  • どちらも、ドライブがフラグメント化していないことを確実にしたこと以外は、設定に対し特別な最適化は施していない。

 私のテスト用ファイルには、前回2007年に行った性能テストで使ったものと同じ2組のファイルを使った。最初の1組は2つの大きなISOファイルからなっており、どちらもそのままDVDに書き込みできるもので、合わせて4.2Gバイトになる。2組目は音楽ファイルの集合で、サイズは1Gバイト強であり、16のフォルダにある272のMP3ファイルからなっている。

 私が選択したテストベッドは、多くの実際にあるビジネス用システムとうまく一致することがわかった。ノートPCは最近のPC市場の大部分を占めており、性能の面から見ても速過ぎも遅過ぎもしない。より重要なことは、このシステムの仕様がMicrosoftのエンジニアがVista RTMとSP1のファイルコピーエンジンを再設計する時に念頭に置いていたものと一致するということだ。Mark Russinovich氏がこの変更について詳しく説明しているが、Vistaの今回の修正では無線LANのような高遅延ネットワーク越しのコピーが特に恩恵を受けやすい。

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