JavaScriptの業界地図を読み解く:JavaScriptのイロハ
今回はJavaScriptの周辺環境について。「jQuery」の作者であるJohn Resigさんが「業界地図」を分かりやすくまとめた画像を公開していますので、これをベースにお話ししましょう。
まずTamarinとは、2006年末にAdobeからMozillaへと寄贈されたECMAScript4の実行環境です。非常に高速な動作をするのが特徴で、ActionScript3の実行環境であるFlash Playerでも使用されており、FlashやFlex、AIRといったテクノロジーがこのエンジンを利用しています。
そしてActionMonkeyとは、SpiderMonkeyとTamarinを統合しようとするプロジェクトです。これにより、MozillaやFirefoxといったブラウザからTamarinを利用できるようになり、ECMAScript4への対応や高速化が期待できるのです。Firefox4にその成果が反映される予定で、一説によるとJavaScriptの実行速度が5倍以上高速化される可能性もあるとのことです。期待して待ちましょう。
またこの図には表れていませんが、Internet Explorer上でTamarinを動かし、「ECMAScript4に対応したIE」とするためのプロジェクト「ScreamingMonkey」もあります。もし実現すれば、Microsoftによる対応を待たずにECMAScript 4を利用できるようになるため、期待が膨らみます。
主要なものに関してはは大体説明が終わりましたが、ほかにはJavaで書かれたJavaScriptエンジンである「Rhino」が、さまざまなプロダクトに利用されつつあること、Apple SafariのJavaScriptエンジン「JSCore」は、Konqueror (Linuxのデスクトップ環境「KDE」におけるデフォルトブラウザ) のエンジン「KJS」をベースに作られた、といったあたりでしょうか。Operaは完全に独立していますね。
最後に
今回はJavaScript言語自体ではなく、JavaScriptの歴史と現状を簡単にまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。様々なプレイヤーがECMAScriptと言う標準仕様を中心にゆるく結合され、それぞれ独自の進化を続けているという現状がお分かりいただけましたでしょうか。
JavaScriptは開発者の割合が非常に多いことでも有名ですが、そのエンジンや仕様策定に携わっている人の数も間違いなく一番だと思われます。これほど多くの人が「JavaScriptを良くしよう」と考えているのですから、ここ数年の急激な進化もうなずけるというものです。
では、ご意見ご感想お待ちしています。
参考文献:
- 特集: JavaScriptのイロハ (17件)
- ホワイトペーパー
- 話題のタグ
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