JavaScriptの業界地図を読み解く:JavaScriptのイロハ

白石俊平
2007/12/21 18:00

今回はJavaScriptの周辺環境について。「jQuery」の作者であるJohn Resigさんが「業界地図」を分かりやすくまとめた画像を公開していますので、これをベースにお話ししましょう。

 まずは、左上にMicrosoftがあります。ほとんど完全に閉じた世界で、唯一他の要素と関連があるのは.NET FrameworkからIronPython/IronRubyに伸びている線だけ。これに関してはECMAScriptと関係がないので無視すると、全く独立しているといってよいでしょう。

 さらに誤解を恐れず言うなら、MicrosoftがサポートしているのはJavaScriptではありません

 MicrosoftによるECMAScriptの実装はJScriptと呼ばれており、JavaScriptとは別の言語です。.NETフレームワーク向けにコンパイル可能なJScript.NETなども提供されていますし、Windowsとも統合されているので、バッチ処理をJScriptで書くなんてのも朝飯前です。

 左下に大きく「Mozilla」があります。Netscapeから派生したオープンソースプロジェクトであるMozillaは、現在ECMAScriptに最も熱心に貢献している組織であると言ってよいでしょう。

 一番のポイントは「SpiderMonkey」です。これはC言語で書かれたJavaScriptエンジンで、Firefoxでも採用されているものです。Firefox以外にも、さまざまな言語や製品から使用されていることが分かります。

 言語の名前もきちんと「JavaScript」です。JavaScriptを発明したNetscapeと、縁のあるMozillaだからこそ、「JavaScript」を名乗って良いということでしょうか。そういう事情も反映しているのか、Mozilla系のブラウザは、JavaScriptのバージョンを独自に推し進めています。Firefox 3では、JavaScript 1.8の実装が提供される予定です。

 また、Spidermonkeyの右上に「ActionMonkey」と言うエンジンがあるのに注目してください。ActionMonkeyに向かって伸びている矢印の元をたどるとSpiderMonkeyとTamarinとなっています。そして、Tamarinから別に伸びている矢印をたどると、AdobeのActionScriptにたどり着きます。この関係についてお話しましょう。

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