サーバだけからシステム全体の仮想化へ至る道
BEAの提唱する「仮想化2.0」は「仮想化1.0」とどう違うのか? 今回からいよいよ本題に入る。
VMwareやXenなどのハイパーバイザテクノロジを採用したサーバ環境の仮想化により、ハードウェアの集約や設置スペースの縮小、省電力化など、さまざまな導入効果があることは前回紹介したとおりだ。これにより、既存サーバ環境を容易に仮想化することが可能になった。
しかし企業にとっては、サーバ環境を仮想化することだけが最終的な目的ではない。サーバ上で稼働するアプリケーションまでを含めたシステム全体を仮想化し、これを最適化することが重要な課題のひとつとなっている。この課題の解決がサーバ環境の仮想化における次なる目標といえる。
単に既存サーバハードウェアを仮想化して集約することから、仮想化環境をより効率よく使いたおすために、OSやその上で稼働するアプリケーションまでを含めて最適化するように仮想化の領域を拡大することがBEA Systemsが提唱する「仮想化2.0」であり、それを具現化する製品が「BEA Virtualization 2.0」だ。BEAは次に述べる製品群でアプリケーションサーバ環境を仮想化2.0に進化させようとしている。
システム全体の仮想化へ領域を拡大
BEA Virtualization 2.0は、仮想化されたJavaアプリケーション稼働環境向けに最適化された「BEA WebLogic Server Virtual Edition」と、仮想化環境でアプリケーションの動的な管理を行う「BEA WebLogic Operations Control」で構成され、仮想サーバ環境でJavaアプリケーションを稼働する場合のパフォーマンスに関わる課題を解決することが可能になる。
従来、仮想化されたサーバ環境でJavaアプリケーションを稼働させるには、ハイパーバイザ上にゲストOSを立ち上げ、SunのJava HotSpotや「BEA JRockit」のようなJava仮想マシン(JVM)および「BEA WebLogic Server」などのJavaアプリケーションサーバを搭載し、その上にJavaアプリケーションを配布しなければならなかった(図1)。
※図はBEAによるホワイトペーパーより引用
これでは、仮想化されていない1台のサーバ上でJavaアプリケーションを稼働させる場合に比べ、ハイパーバイザの部分がオーバーヘッドになってしまう。従来どおりのパフォーマンスを出すためには新たな発想が必要になる。特にBEA WebLogic Serverを利用するJavaアプリケーションは基幹系のシステムであることが多く、パフォーマンスの低下はユーザー企業のビジネスに直結してしまう見逃せない問題だった。(このあたりの詳しい話はBEAによるホワイトペーパーを参照してほしい。)
ここでBEAが着目したのが、仮想化環境の中のゲストOSの存在だ。
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