まずは仮想化のこれまでを総ざらい:BEAの「仮想化2.0」とその先を探る
仮想化と聞くとOSの仮想化を思い浮かべるかもしれない。しかし、BEAの「Virtualization 2.0」ではJavaの仮想化も実現されている。適用範囲の広がる仮想化のこれまでと今後を見てみたい。
仮想化で23%以上のコスト削減も
仮想化テクノロジが注目されるのは、サーバを仮想化することにより、さまざまなメリットがあるためだ。仮想化の導入により期待できる効果は、以下のようなものだ。
- サーバ利用効率の向上
- 設置スペースの縮小
- 消費電力の低減
- TCO(総保有コスト)削減
- システム管理の効率化
- グリーンITへの貢献
たとえば、通常キャパシティの5〜15%程度しか活用されていないといわれているサーバ環境を仮想化することでリソースの利用効率を向上させることができるほか、サーバ設置スペース、消費電力、冷却コストなどの大幅な削減が期待できる。Forrester Researchの調査では、仮想化を導入することで23%以上のTCO削減を実現した企業もあることが報告されている。
また、たとえば10台のサーバで稼働していたシステム環境を仮想化により1台のサーバに統合することで、10台のサーバ管理から1台のサーバ管理へとシステム管理の効率化も実現可能。これにより、サーバの設置スペースを縮小し、消費電力を低減などを実現できるので“グリーンIT”へも貢献できる。
そのほか、高可用性や動的なプロビジョニングの実現、容易な開発/テスト環境の構築と本番環境への移行、最新のハードウェアで旧システムのアプリケーションを稼働できるなど、さまざまな導入効果を期待することも可能。こうしたメリットに企業が注目し、仮想化の導入を検討する大きな要因のひとつとなっている。
1年後には約50%が仮想化を導入予定
2007年第3四半期にForrester Researchが行ったサーバ仮想化テクノロジの導入状況に関する調査では、「すでに導入済み」の企業が32%、「1年以内に導入予定」の企業が11%、「検討中」の企業が19%、「予定なし」の企業が25%、「知らない」という企業が13%と報告されている。
また、「今後、どの分野の仮想化を推進したいと思っているか」という調査では、「アプリケーションサーバの仮想化」と答えた企業が71%でトップ。続いて「エンタープライスアプリケーション(ERPなど)」が68%、「データベース」が58%、「ウェブサーバ」が51%となっている。
アプリケーションサーバの仮想化がトッププライオリティという調査結果は、BEA Virtualization 2.0の提供を開始したばかりのBEAにとって強力な追い風となっている。そこで次回は、仮想化1.0から仮想化2.0で何がどのように変化するのか、BEA Virtualization 2.0が開発された背景や機能などを交えて紹介する。
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