OSI参照モデルのお勉強・その1--ネットワークのイロハ(2)

宮本健一(ノーテルネットワークス)
2007/06/04 08:00

今回は、通信を成立させるために必要なプロトコルの階層について説明する。まずは、5階層のうち、物理層、データリンク層、インターネット層から始めよう。

 第3層(レイヤ3)は、インターネット層(ネットワーク層)だ。これはよく耳にする「TCP/IP」の「IP」が含まれる重要な階層である。このレイヤは、データリンク層が通信できる同一ネットワークの範囲内を超えたノード間、すなわち異なるホスト間で通信ができる。

 その基盤となっているのが、「IPアドレス」と呼ばれるプロトコルである。IPアドレスについては次章で詳しく話す。今の時点では、「IPアドレス」とは、言ってみれば郵便番号や住所、名前を表すIDだと認識してもらえればと思う。また、この層は、データリンク層から受け取ったフレームに、宛先や送り先のIPアドレスを付与してトランスポート層に送り、逆にトランスポート層からのデータをデータリンク層へ渡す役割も担っている。

インターネット層

 このIPアドレスを利用し、最終目的地までの「ルーティング」(経路制御)を行う。ルーティングとは、各ノード間でどの機器を経由し、どう最終目的地までに達するかという道のり(経路)を決め、データを届ける作業である。このルーティングには、「RIP」(Routing Information Protocol)や「OSPF」(Open Shortest Path First)といったプロトコルがあり、それぞれ経路の決め方などが異なる。

 ルーティングを行う機器は「ルータ」と呼ばれる。ルータを扱うネットワーク機器ベンダーは多く、ノーテルでも「Secure Routerシリーズ」を販売している。最近のルータの傾向をみると、単にルーティングをする箱から、セキュリティ機能等を付加したタイプも数年前から出始めている。

 次のトランスポート層では……と行く前に時間が来てしまったので、今回はここまでとする。次回はトランスポート層を説明する。

宮本健一
筆者紹介

宮本健一(みやもと けんいち)
ノーテルネットワークス エンタープライズアンドチャネルズ営業本部
エンタープライズマーケティング プロダクトマネジャー

担当製品: L4-7スイッチ、セキュリティ製品、他
経歴: 1998年某大手通信事業社入社。法人営業、通信機器マーケティングを経て、2005年11月ノーテルネットワークス入社。現職へ。
一言: Web 2.0、SOA、SaaS等とアプリケーション分野では新たな波が押し寄せており、それを支えるネットワーク分野も革新が行われています。新たなテクノロジーによる、新たなマーケットの創造を考えつつ、自分の知らない世界(分野)については、こっそりと「超基礎」コーナーから勉強する。そんな日々のギャップを密かに楽しんでいる今日この頃です。

記事に関係する情報をコメントでお寄せください

ニックネーム : CNET_IDにログインしてコメントする

コメント本文(必須) :
  • 今日のトップ記事
  • 昨日
  • 2日前
  • 3日前
  • 4日前
  • 新着記事
  • 人気記事
  • 特集
  • ブログ