iPhoneアプリここがちがうよベスト3―伝説の開発者に訊く(その2)
海上忍
2008/12/02 13:30
iPhoneのアプリ開発における苦労話を実際の開発の現場からお伝えしよう。
前回に続き、有限会社快技庵代表の高橋政明氏にiPhoneアプリの開発について話を訊いた。今回は「Mac OS X向けアプリ開発とは違うと感じた点ベスト3」について。
1位 画面が小さい
当たり前ですが、画面の大きさの違いは一度に表示可能な情報量に直結します。メニューバーなど常時表示がスペース不足でできないため、操作体系も独自になったことを実感しました。
2位 指による操作
Appleが『指とマウスは違う』と強調していたことを実感しました。文字編集ではやはり指先よりも小さな文字の位置指定は困難なので、できるだけ大きな文字を表示するようにしました。一度に表示可能な字数が少ないので、俳句や川柳向けのコンセプトが生まれたのです。縦書きゆえの問題もありました。横書きではOS標準の拡大鏡は行の上に表示するので、右手でも左手でも操作可能です。ところが、縦書きでは位置指定する文字を隠さずに操作するには、右手と左手を分けなければなりませんでした。
3位 プログラミング上の制限が多い
基本的に、自分のアプリケーション以外にアクセスできません。Mac OS Xでもアクセス権の制限はありますが、iPhoneは別次元でした。iPhone OSに無い機能をユーティリティとして実現しようとしても、不可能な事が多いです。Macでは使えるAPIがiPhoneでは使えない、ということもありました。
こうして見ると、iPhoneとMac OS Xとの違いは当初の予想より大きかった、と感じている開発者が多いであろうことに気付く。両者の違いは埋められる方向で進化するのか、むしろ開いていくのか。コードの共有は重要なテーマであるだけに、興味深いところだ。
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