敢えて取りあげるiPhone OS 3.0の「Core Data」サポート
海上忍
2009/06/30 17:50
iPhoneではSQLiteを利用できたが、iPhone OS 3.0のCore Data対応で可能性が一段と広がった。縁の下の力持ちであるCore Dataについて、少し語ってみたい。
コピー&ペーストや付属のアプリばかり注目を集めている印象のiPhone OS 3.0だが、内部的にもいろいろ変化が加えられている。もちろん商業上の判断や個人の趣味趣向にもよるだろうが、多くの開発者が「Core Data」に期待を寄せていると思うが、いかがだろう?
従来から、iPhone OSではSQLite(パブリックドメインのDBエンジン。軽量高速、データ型の指定が不要などシンプルさが特徴)を利用できたが、SQL文を記述する必要があった。
しかし3.0では、Core Dataのサポートにより事情が一変。SQL文を記述することなしに、SQLiteのデータベースへアクセス可能になったのだ。
Core Dataのメリットは高速なデータアクセスにあるが、兄貴分たるMac OS Xでの事例を示したほうがいいかもしれない。その1つは「Mail.app」。メッセージの保管とハンドリングは、Core Data(DBのフォーマットはSQLite)によるものだ。SQLiteと連携したCore DataがiPhone OS 3.0でサポートされたということは、Mail.appのように、まとまった分量のデータハンドリングを高速化できることを意味する。Core Dataとは関係ないが、Firefox 3の履歴やブックマークの管理にはSQLiteが利用されている。
ユーザーにとっても恩恵大の機能だが、見た目に変化が現れないのは少し寂しいところ。「Core Data使ってます」をウリにするアプリが増えるわけもなく、これからは縁の下の力持ち的APIとして開発者の間でのみ記憶される存在になるのだろう。
Core Dataを使用したアプリとして唯一検索でヒットした「CoreToDo」。言われないかぎり、Core Dataを使って(高速に)データハンドリングしていることはわからない……
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