WebサイトのiPhone 3G対応問題を考える(ハード編)
海上忍
2008/07/23 15:30
iPhone 3Gをどうとらえてサービスを作るべきなのだろうか? 従来のケータイと同じマインドで取り組んでもだめなことは明らかだ。
iPhone 3Gはケータイか否か、というテーマは熟考の余地がありそうだ。それはiPhoneの形状がケータイ的かどうかということでなく、ブラウザでWebにアクセスするときケータイ用画面とPC用画面のどちらが適当か、またユーザがどちらを指向するかという問題にほかならない。
この問題は、パケット定額制の一言で片付けることは難しい。企業のWebデザイナーは、ケータイとPCで異なるUIを想像しているだろうし、すべての企業がYahoo! Japanのように、iPhoneに最適化したページを提供できるほど潤沢な予算を割けるわけでもない。
ハードウェアに注目するとどうか。iPhone 3Gには「Y!」ボタンがなく、「Yahoo!ケータイ」サービスに対応していないため、Softbankケータイ向けサービスの多くが利用できないという現実がある。液晶の解像度も、日本のケータイはQVGAが主流(ワンセグの普及により240×400が急伸中)だが、iPhone 3Gは320×480ピクセル。ユーザもiPhone 3Gに「ケータイにない何か」を求めているはずで、ケータイの枠をはめるのは間違いだ。
振り返るに、1995年前後のインターネットブームの頃、世のWebページはすべからくPC向けが前提だったはず。その後ケータイ向けのページが提供されるようになったのは、インターネット対応ケータイの利用者が圧倒的な勢いで増えたためだ(キャリアの誘導・啓蒙も大きいが)。
iPhone 3GのWebブラウザとしての機能は、PCに近いがPCではなく、ましてやケータイではない。「マルチタッチUI」などiPhone 3Gの特性を生かしたサイトが増えてこそだが、発売から間もない現在のシェアでは、過度な期待は禁物だろう。
「ピンチ」など独特の操作性を生かしたサイトが増えてこそのiPhone 3Gだ
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