Windowsの歴史 Windows Server 2008 R2編:名前は「R2」でも中身は……サーバOSベンダーとしてのMSが真価を問われる製品
約半年にわたり、Windows各バージョンの歴史を振り返ってきたこの連載もついに最終回。最後に取り上げるのは、Windows 7と同時に一般販売が始まった最新のサーバOS「Windows Server 2008 R2」である。名に「R2」を冠しながらも、「単なるリビジョンアップではない」とされる同OSに隠されたマイクロソフトの戦略とは?
ここ10年くらいで見ると、サーバ向けWindowsのカーネルは、少なくとも2年程度の間隔を空けて変更されている。しかし、「Windows Server 2008 R2」は前バージョンの「Windows Server 2008」から、わずか1年半で、カーネルを変更して登場した。その理由は何だろうか。
OSのライフサイクル
マイクロソフトのサーバOSは、1993年の「Windows NT 3.1」から始まった。
以来、3.5、3.51と大小さまざまなバージョンアップを毎年繰り返し、1996年の「Windows NT 4.0」で一応の完成を見る。
この時期、頻繁にバージョンが上がったのは、マイクロソフトにサーバOSの経験が少なかったため、バージョンを上げながら機能を向上させていったのかもしれないし、コンシューマーOSのバージョンアップと同じように考えていたのかもしれない(もしくは、その両方かもしれない)。
いずれにしてもサーバOSの頻繁なバージョンアップは、特にSIベンダーからは必ずしも歓迎されなかった。当然のことながら、その理由は安定した運用ができないからだ。
そこで、次のバージョンである「Windows 2000」では十分なベータテストを行い、Windows NT 4.0(英語版は1996年7月発売)から4年近くたった2000年2月に発売された。
筆者は、Windows 2000の製品説明会で「OSのライフサイクルは4年程度が適当」という発言があったことをはっきり覚えている。ただし、「4年間同じOSを使い続けていれば、競争力が落ちるため、2年程度でマイナーリリースを投入する予定だ」という話もあった。
言われてみれば、Windows NT 4.0は発売から2年後に「オプションパック」という名称で追加機能が提供された。Windows 2000が出たのはその2年後だから、その当時から既に「4年間隔のメジャーバージョンアップ、2年間隔のマイナーバージョンアップ」という計画が進んでいたことが分かる。
Windows 2000 Serverの次バージョンである「Windows Server 2003」はWindows 2000の「3年後」に登場する。内部バージョンは「5.2」であり、実際にマイナーバージョンアップとメジャーバージョンアップの中間程度の変更であった。
さらに2年後に登場した「Windows Server 2003 R2」は、カーネル部の変更はサービスパックと完全に同じもので、いくつかのサービスやツールが追加されただけの変更であった。
そして、その3年後、「Windows Server 2008」がメジャーバージョンアップとして登場した。予定より若干遅れているようだが、同じカーネルを使った「Windows Vista」が2007年に一般販売を開始していることを考えると、ほぼ予定通りと考えてよいだろう。
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#1 anonymous
- 2010/01/08 23:04
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