Firefox 3をきっかけにHTMLの進化が再開する--私たちのFirefox 3
「デザイン面におけるFirefoxの目標はFlashに頼らなくてもWebページがデザインできるようにすること」――そう語るMozillaは、これまでRIAを実現できなかったHTMLの進化を牽引したい考えだ。
本連載では、様々なユーザーの立場から見たFirefox 3というものについて、開発に関わったMozilla Japanの中野雅之氏、浅井智也氏にお話を伺っている。
今回はエンタープライズ分野からの視点、そしてデザイナーからの視点で、Firefox 3というものを見つめてみる。
Mozilla Japan マーケティング部 テクニカルマーケティング担当 浅井智也氏(左)と、Mozilla Japan 技術部 国際化担当マネージャ 中野雅之氏
1 エンタープライズで使える基盤はできている
Webアプリケーションが広く利用されるようになった今、その窓口であるウェブブラウザはエンタープライズの分野とは切っても切れない関係にあると言える。そこで、エンタープライズ分野に対するFirefoxの立場について聞いてみた。
中野氏は、「Firefoxが特にエンタープライズを強く意識しているというわけではないが、技術的な基盤はすでにあるのではないか」と語っている。
すなわち、これまで紹介してきたWebアプリケーションをサポートする機能やデザインをサポートする機能が、エンタープライズアプリケーションにおいても威力を発揮できるレベルにあるということだ。
ただし、Firefoxを用いた業務アプリケーションのための専用の開発環境というようなものは無い。オフライン機能など、今後はブラウザ側に依存する部分も多く出てくると思われるため、バックエンドのシステムと連携してシームレスにテストやデバッグができるようなツールはぜひとも欲しいものである。
Mozillaとしてそのような専用ツールをリリースする予定は今のところ無いそうだが、デバッグ環境やテスト環境を整えるための拡張などについては、その開発をサポートする姿勢だとのこと。
一例として、ウェブページのCSSやHTML、JavaScriptをテスト/デバッグするための拡張として「Firebug」が挙げられた。この拡張についてはMozillaでも開発への参加や情報の提供などといったサポートを行っているという。
「Firefoxのメリットのひとつは拡張性なので、拡張というかたちで様々なツールが出てくれば、開発環境としても進化していけるのではないでしょうか。それに加えてFirefoxはオープンスタンダード準拠なので、Firefoxで正しく処理できていれば他のブラウザにも対応することは容易なはずです。そういったメリットを感じてもらえればいいと思います」(浅井氏)
2 Firefox 3でHTMLの進化が再開する
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