私たちのFirefox 3--揺るがない「オープンスタンダード」への準拠
前回の記事では主にFirefox 3がユーザに対して与える影響について紹介した。今回は、Webアプリケーション開発者から見て何が変わるかという点に言及してみたい。
1 Webアプリケーション対応強化の背景
Firefox 3にはウェブアプリケーションを強く意識した変更が多数加わっている。
例えば高速化されたJavaScriptエンジンだが、特にGmailやZoho OfficeといったWebアプリケーションにおいて顕著な差が出ている。Mozilla Japan独自のテストでは、Gmailにおけるメッセージ読み込み速度においてFirefox 2の約3.8倍、Internet Explorer 7(IE7)の約6.8倍を記録したという。
オフライン機能のサポートなどについても注目だ。これによって、Webアプリケーションにとってのネックである、インターネットに繋がっていない状態での不便さを解消することが可能になる。
Mozilla Japan マーケティング部 テクニカルマーケティング担当 浅井智也氏
これらの拡張の背景には、インターネットにおけるWebアプリケーション自体の隆盛があることは間違いない。しかし、Firefoxが"ウェブブラウザとして「サポートする理由」はそれだけに留まらないようだ。この点について浅井氏は次のように説明してくれた。
「我々は特定の企業のプロダクトに依存しない、オープンスタンダードのもとのインターネットというかたちを目指しています。最近ではFlashやAIR、Silverlightなどの技術を使ったコンテンツが提案されていますが、これらはどうしても特定の製品に依存してしまいます。そうではなく、我々は特定のプラグインをインストールしなくても利用できる環境を提供することで、インターネットが本当に誰もが使えるプラットフォームであり続けるようにしていきたいと考えています」
つまり、Webアプリケーション対応はMozillaの理念に基づいた自然な流れということのようだ。
2 気になる互換性
さて、今回のように多くの機能が追加された場合、開発者として気になるのはやはり互換性だ。
しかし中野氏は「互換性についてそれほど問題になることはないはず」だと語っている。それは、FirefoxがもともとWeb標準の仕様をもとに開発されているからだ。したがってWeb標準に則ったアプリケーションならば、変更することなく動作するはずだという。
「もちろん仕様だけが根拠というわけでありません。我々も互換性については最新の注意を払って開発してきましたし、テストも入念に行っています」(中野氏)
ただし、いくつか気を付けなければならないこともあるという。
ひとつは従来のエンジンにバグがあったにも関わらずそれを正常だと思って使っていたり、バグを回避するために特異なコードを埋め込んでいる場合だ。また、標準の仕様そのものが変更されている場合にも何らかの問題が生じるかもしれない。CSS周りなどは多少注意が必要とのこと。
3 即戦力になりそうな新機能は
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