C/C++を始める前に覚えておくべき知識
C/C++は用途が幅広いプログラム言語で、業務システムにも組込み系にも用いられている。プログラミングを実践する前に、それぞれの開発でどのようなことに重点が置かれるのか、その違いを考えてみたい。
本稿の読者の中には、JavaやPHPといった他のプログラム言語による開発経験があり、新たにC/C++言語を習得しようという学習意欲の高い方も多いだろう。新しい作業現場では、過去に習得した言語の場合とは異なる開発スタイルが求められるかもしれない。以下が少しでも役に立てば幸いである。
専門用語を知っておく
開発対象を大きく分けると、業務システムか組込み系かということになるだろう。普段は業務システムの開発がほとんどだとしても、C/C++ができるという理由で突然組込みシステムを担当することになる可能性もないとはいえない。もしかすると、その逆のことがあるかもしれない。
もし経験の少ない分野を担当しなければならなくなったら、当たり前かもしれないが、事前に専門用語を知っておかなくてはならないだろう。そうしないと、打ち合わせに出席しても話の内容がまったく理解できないということになりかねない。
要求の違い
両者は開発対象が異なるため、求められる仕様が大きく異なってくる。
業務システムでは、ユーザーインターフェースのように目に見える部分の変更が頻繁に起こることが多い。一方、組込み系では排他制御や動作のタイミングの同期といった目に見えない部分の要求が出てくる。
また、処理速度にしても、業務システムは秒単位の要求だが、組込み系ではms(ミリ秒、1000分の1秒)やクロック・サイクルなど、ずいぶん異なる。その感覚をつかむことも開発作業において重要なことだろう。
ユーザーは誰か
プログラムを利用するユーザーも異なってくる。
業務システムの場合は、ユーザーとなる企業の社員などであり、導入基準で動作環境を限定したり、導入時にユーザー教育を施すこともよく行われる。それからヘルプデスクなど、導入後のフォローアップ体制をつくることもよくある。
一方、組込み系の場合は、工作機械や測定器のようなプロ向けのものから、携帯電話や家電製品のような一般消費者向けのものまで幅広い。特に一般消費者向けのものでは、誰がどんな環境で使うのかがまったく予想できず、導入時の教育もかなり難しい(店頭での説明が精一杯だろう)。そのため、開発後は自分の手から離れてしまうことを前提にした、プログラムの動作やマニュアルの作成をしなくてはならない。
ただ、どちらの場合でも、ユーザーがマニュアルどおりに操作するとは限らないので、その場合の対策が必要なことは共通している。
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