iPhone 3Gを考える:iPhone時代だからこそまじめに考えたいこと

2008/06/16 12:45

iPhoneのアプリケーションは美しいインタフェースを持つことになるだろう。しかし、それからすばらしい体験を生み出すのは開発者の役割だ。

 長谷川恭久氏も書いているようにデザインで重要なのは「how it works(どのように動作するか)」だ。iPhoneのアプリケーションは多くの可能性がある。Mac OS XならではのCore Animationを生かした美しいインタフェースは、あなたの作ったアプリケーションが人々の心をつかむ大きな助けになるだろう。

 だからこそまじめに考えたいことがある。インフォメーションアーキテクチャー(IA)と呼ばれるコンセプトだ。

 IAとは、情報をユーザーに届ける際の最適な体験をきちんと考えようという概念。当たり前のように聞こえるが、周りを見渡してみて、ウェブサイトやアプリケーションを見渡してみても、パーツのデザインからその配置まで、きちんと考えられたものは本当に少ないと思う(自身にとっても、耳の痛い話だが……)。

 先日もあるソフトウェアベンダ幹部と同じような話をした。FlashやAIRなどの優れたインタフェースを作る技術が注目されている。しかし、きちんと考えて作らないと結局はVisual Basicで作られた企業内システムでよく見るような、ひどいインタフェースになってしまう、と――笑い話ではない。

 新しい技術を手に入れるとついつい使ってみたくなるのが人情。新入社員が作ったエフェクトだらけのひどいパワーポイントプレゼンテーションにうんざりした経験のある人も多いだろう。iPhoneのインタフェースも下手に使うとそうなりかねない。

 さらに、iPhoneは使う画面の方向も縦横2通り、場所も様々……。これまでのアプリケーション以上に、どういったユーザーがどういったシーンでそのアプリケーションを使うのかをよく考える必要がある。まさに「3つのインタフェースがもたらす体験」だ。

 iPhoneは革新的な開発プラットフォームだ。しかし、その上のアプリケーションがユーザーに革新的な体験を提供できるか否は開発者自身にかかっている。是非インフォメーションアーキテクチャーという概念を頭の片隅にとどめておいてほしい。

 ちなみに、インフォメーションアーキテクトで検索すれば、すごい数の求人情報が表示される。それだけ世間に求められていながら足りない職種ということだろう。これはiPhoneを機にトライするしか!

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