LeopardのCore AnimationでVideo Wallに迫る
WWDC 2007で開発者の度肝を抜いたスティーブ・ジョブズのデモ。今回はこのアプリケーションを作成してみた。
前回から少し時間が空いてしまったLeopard解体新書。第9回の本稿でもう一度、Core Animationの話をしよう。
前回は、2006年のWWDCで紹介されたCore Animationのデモである、1000 Songsを取り上げた。だが、ジョブズによるCore Animatioinパワーの見せ付けは、これに終わらなかった。翌年、つまりLeopard発売直前になる2007年のWWDCでは、Video Wallと呼ばれるデモを用意してきた。数百のビデオが並ぶ、まさにビデオの壁を用意し、それぞれを再生しながら目的のビデオを探すというものだ。
この基調講演には、度肝を抜かれた開発者も多かっただろう。今回は、このVideo Wallの秘密に迫ってみたい。
レイヤーは画像以外も扱える
前回の記事で、Core Animationはレイヤーを重ねることでシーンを構成する、ということを説明した。1000 Songsのデモでは、このレイヤーに画像を描画して、それを高速に動かしていた訳だ。
だが、Core Animationのレイヤーは、画像以外にも様々なコンテンツの描画に対応している。たとえば、テキストを描くこともできるし、OpenGLを使って3次元画像も利用できる。Core Imageのフィルタや、Quartz Composerのcompositionといった、最新の画像技術にも対応している。
そしてもちろん、QuickTimeムービーの再生も可能だ。これを使って、Video Wallの再現を試みよう。
Video Wallへの可能性を探る
今回は、Video Wallの可能性を探るということで、簡単なアプリケーションを作成してみた。ビデオを、Core Animationを使いマトリックス状に配置して、再生するものだ。
使い方は簡単。まず、右下にある「Load Movie」ボタンを押して、ムービーを読み込む。これで、ムービーの再生が始まる。次に、左下にあるテキストフィールドで、ムービーマトリックスの行と列の数を指定する。すると、その数だけムービーを並べて配置してくれるのだ。
また、スライダーを使ってムービー全体を回転させることもできる。このように、再生中のムービーを自由に動かすことができるのが、Core Animationの最大の利点だ。
このアプリケーションは、下記のリンクからダウンロードできる。まずは、Core Animationのビデオ再生のパワーを存分に体験してほしい。
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