WebデザイナのためのPHP入門--PHPのファイルがデザイン確認できない理由
PHPの基本文法
PHPを自分で作らないにしても、HTMLの中に全く意味のわからないものが記述されているよりは、少しでもその文法などを知っていた方が、抵抗感も少なくなるだろう。PHPは何も意味不明な言葉が並んでいる暗号なのではなく、きちんと一つ一つ意味のある言葉になっている。
たとえば、次のようなスクリプトを見てみよう。
<?php print($_SERVER['HTTP_USER_AGENT']); ?>
このスクリプトは「Webブラウザの情報(エージェント情報)を画面に表示して」という、命令文だ。PHPを作るためには、次の3つの約束事がある。
- ファイルの拡張子を.phpにすること
- PHPの前後は「」という記号で囲む
- 行の最後は「;」で終わらせる
これらの約束事を守らなければ、PHPは動作することができない。つまり、この約束事をのぞけばPHPの本文は次の部分になる。
print($_SERVER['HTTP_USER_AGENT'])
ここで「print」というのは「ファンクション」や「関数」と呼ばれる部位だ。function=機能という英語の意味でわかるとおり、何らかの機能を使いたいときに記述する。ここでは画面上に何かを表示する「print」という機能を利用しているわけだ。
ファンクションは、その後に括弧で追加の情報を与えることができる。これを「パラメータ」とか「引数(ひきすう)」とよび、ファンクションによって必要なパラメータの種類や数は変わってくる。printというファンクションの場合は「何を画面に表示するのか」という情報になる。
ここで、パラメータとして指定しているのは「$_SERVER['HTTP_USER_AGENT']」である。PHPの場合、「$」という記号から始まる記号は「変数(へんすう)」と呼ばれる特殊な記述だ。
変数はその名の通り「時と場合によって変化する値」という意味で、対になるのは「定数(ていすう)」である。これには「あいうえお」とか「135」といった、すでに決まった数や値が含まれる。
変数の場合は、場合によって状況が変わり、たとえばここでは、アクセスしてくるWebブラウザによって「Firefox」だったり「Safari」だったりと、内容が変化するのだ。
PHPの場合、特に「$_SERVER」という変数は「サーバー変数」という特殊な変数で、サーバーの状況やサーバーに接続しているWebブラウザの状況などによって、変化するようになっている。
そのサーバー変数の中で「HTTP_USER_AGENT」という種類のサーバー変数を指定しているので、「ユーザーエージェント情報」が表示されるというわけだ。
PHPの基本文法 - まとめ編
ここまでの内容をまとめてみよう。まず、PHPは基本的に次のように記述する。
ファンクション(パラメータ1, パラメータ2);
そして、変数は「$」から始まる記述は変数で、「$_SERVER」はサーバー変数だ。サーバー変数は次のようにその種類を指定する。
$_SERVER['【ここに種類を記述する】']
こうして、PHPのスクリプトは作られている。一見すると訳のわからない記述でも、しっかり分解していけば意味のある言葉の集まりであることがわかるし、それほど難しくないのではないだろうか?
PHPを目の当たりにしたとき、一瞬で「わからない」と判断せず、少し分解してみてどんなことを記述しているのだろうと考えてみると、意外とすんなりわかってしまうかもしれない。
次回は、Webシステムとは切っても切れない関係にある「データベース」を紹介しよう。
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