JavaScriptのオブジェクト指向:コンストラクタに関するありがちな誤解
前回のまとめと今回のあらすじ
JavaScriptをより深く知りたい人のための当連載、今回が九回目です。
当連載ではこれまで、関数/オブジェクト/配列と言った言語仕様の基本についてお話ししてきました。
今回から複数回にわたり、いよいよJavaScriptのオブジェクト指向機能についてお話ししていきたいと思います。
もともとJavaScriptはオブジェクト指向の機能を有していたにもかかわらず、長らくそうした事実はプログラマに認知されてきませんでした。しかし、今は違います。
当連載の後半ではDojo Toolkitのソースコードを読解していく予定ですが、そうした主流なJavaScriptフレームワークでは、オブジェクト指向を多用しています。
最先端のJavaScriptプログラミングには、もはや必須といえる知識です。気合いを入れて望んでいきましょう。
JavaScriptでクラスを作りたい!無理?
いきなり私事で恐縮ですが、筆者はJavaでプログラミングの道に入りました。プログラミングどころか、コンピュータに対する知識もほとんど持ち合わせていない時分のことです。Javaを学び初めた当初、一番感激したのはJDKで提供されている標準ライブラリのソースコードを見たときでした。
その当時は何となく「標準ライブラリのコードなんて、自分には絶対理解不能」だと思っていたのですが、実際に読んでみると、自分の知らない文法などほとんど使っていないのです。
「努力次第で、自分にも高度なライブラリを書けるかもしれない」
このことに対する気づきが、「自分のプログラムは、標準ライブラリと比べて見劣りしないか」という自分への問いかけを生み、スキルの向上に役立ったと自負しています。
こうした経験を持つ筆者は、以前はJavaScriptに対してこんな不満を抱いていました。それは「プログラマには、標準ライブラリと同じようなものを作ることができない」と言うものです。具体的に言うと、筆者は下のようなコードを自作することができないと思っていたのです。
var now = new Date();
- ホワイトペーパー



