Solaris技術動向の鍵を握る担当者、「OpenSolaris」の魅力を語る
12月2日から4日の3日間、東京ミッドタウン・ホールにおいてサン・マイクロシステムズの主催による「Sun Tech Days 2008 in Tokyo」が開催された。同日に開催された報道関係者向けのラウンドテーブルにおいて、Sun MicrosystemsでSolaris Chief Technologistを務めるJames Hughes氏が、OpenSolarisの魅力や今後の計画などについて語ってくれた。
OpenSolarisを選択する4つのメリット
まず第1に、ユーザーがOpenSolarisを選択するメリットは何だろうか。これについてHughes氏は次の4つのポイントを挙げている。
- ルートファイルシステムがZFSである
- ZFSがあることを前提に管理することができる
- パッケージ同士の依存性が自動で解決される
- 親しみやすいUIを備えている
ZFSはOpenSolarisが提供する諸機能の中でも、最も魅力的とされているもののひとつ。ZFSの持つスナップショット機能はバックアップを容易にし、システム管理の手間を軽減させる。
例えば、OSアップデートの際にスナップショットを作成し、もしアップデートに失敗したら元の状態にロールバックするなどといったことが自然に行えるわけだ。さらに、ZFSの次期バージョンではファイルシステムレベルでの暗号化もサポートされることになる。
「親しみやすいUI」とは、すなわちGNUベースのUIのことである。Hughes氏は次のように語る。
「ユーザが『Linuxを知っている』という場合、多くの場合においてそれはカーネルを知っているわけではなく、ディストリビューションを知っているという意味だ。そして、その上にあるのはGNUのインタフェースである。そこでOpenSolarisはGNUを採用した。OpenSolarisはZFSやDTraceなどのユニークな機能を持っているが、ユーザーは使い慣れたGNUのUIでこれらを利用することができるのだ」
OpenSolaris 2008.11のポイント
OpenSolarisプロジェクトでは2週間ごとに新しいパッケージのリリースを行っており、現在は「OpenSolaris 2008.11」がOpenSolaris.orgにて公開されている。Hughes氏は同バージョンにおける主なフィーチャーを3つ挙げて説明してくれた。
1つ目のポイントは、3種類の新しいリポジトリが追加されたこと。ひとつは従来と同様に再ディストリビュート可能なパッケージのリポジトリであり、ひとつはコミュニティの参加者が独自にパッケージを作って登録できるリポジトリである。もうひとつはサブスクリプションベースのリポジトリで、何らかの理由で再ディストリビュートできないパッケージがここに含まれる。ただし、サブスクリプションベースのパッケージに関しても2週間ごとのマイルストーンは無料で提供されるとのこと。
2つ目のポイントはZFSのスナップショットを活用するためのタイムスライダーが追加されたこと。これによってどのタイミングのバージョンなのかを直感的に知ることができるようになるという。
3つ目のポイントは、Sunのハードウェアだけでなく一部のラップトップのサポートにも注力している点である。この目的についてHughes氏は「現在、ラップトップを使って開発を行っているユーザも多く、彼らにもOpenSolarisを渡すことができるように」と語っている。
- コメント(2件)
記事初出時に、製品の特徴やそれに伴って提供される機能という意味で、インタビューイが
話した言葉「feature」を、「フューチャ」と記載しておりましたが、正しくは「フィーチャー」でした。
そのため、該当個所を修正させて頂きました。
ご指摘頂きました#1様、読者の皆様ならびに関係各位に深くお詫び申し上げます。
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