Google Chromeに携わったキラ星のような開発者たち:コミックから読み解く

Yoichi Yamashita
2008-09-08 08:50:01
Google Chromeを予告したコミックでは、19人の開発者がChromeを解説している。Firefoxの貢献者たちは真のウェブプラットフォームを実現するために参集した。JavaScriptエンジン「V8」は仮想化のスペシャリストがプロジェクトを牽引した。サンドボックスを専門にする買収した企業のエンジニアがマルウェア対策を考えた。
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欲しいのはシェアではない

 このように見ていくと、Chromeは公式ベータの典型という印象を受ける。シェアを獲得する必要はない。ウェブアプリが安全・快適に動作する環境に注目を集め、そのアイディアが他のブラウザにも取り込まれて、ブラウザの枠が広がれば、それで十分なのだ。

 いや、むしろそれを求めている。今年初めの米国での700MHz帯オークションを思い出してほしい。通信大手Verizonが落札し、Googleは1つも落とせなかったが、Googleの積極的な参加によって落札者はオープンアクセスでの運用を余儀なくされた。

 ネットワークの開放がGoogleの目的であり、オークションにオープンアクセスルールさえ適用されれば、自ら通信事業を運営する必要はなかったのだから、Googleにとっては落札に等しい勝利だった。

 Chromeに対して、はやくもMozillaの開発メンバーがGoogleのV8最速の主張に反論している模様だが、そのような話題の盛り上がりこそ、シェア獲得以上にGoogleが望むものである。