Windows Server 2008 R2のコアパーキングに見るメニーコア時代の省電力技術
海上忍
2009-09-02 22:13:02
Windows Server 2008 R2のパワーマネジメント機能「コアパーキング」は、メニーコア時代のエコ機能といえる。コアパーキングと同様の仕組みをWindows 7に持ち込むのは現実的ではないが、将来的にはその可能性も十分にあるはずだ。
これまで、メニーコアへのアプローチはもっぱら「処理能力アップ」に重きが置かれてきた。OpenMPなど並列プログラミング機構しかり、Mac OS X Snow LeopardのGrand Central Dispatchに見られるマルチスレッド最適化機構しかり、複数のコアで負荷を平準化させパフォーマンスを上げることが主な目的だ。
一方、コアを動作させると電力消費量が増えるという現実もある。パフォーマンス向上と省電力化という二律背反する命題は、今後ますます普及することが予想されるメニーコア環境の重要なテーマとなることだろう。
Windows Server 2008 R2に実装された「コアパーキング」は、メニーコア環境において電力消費量を抑えるという役割を果たす。低負荷時はいくつかのコアに負荷を集約し、他のコアを休ませることで省電力を図るというアプローチが特徴だ。
この機能が適用されるかどうかは、OSおよびHyper-Vが0.1秒単位で判断するとのことで、現在のところWindows 7のようなクライアントOSには不向きと考えられる(たとえば2コアでそのようなコストに見合う効果があるとは考えにくい)。
しかし、Intelのロードマップに6コアのGulftownがあるように、いずれデスクトップにもコアパーキングのような機能の実装が求められるはず。今後のWindows 7に期待だ。
一部のコアを保留状態にして省電力を図るWindows Server 2008 R2の「コアパーキング」(出典:Windows Server 2008 R2テクノロジー解説)(画像をクリックすると拡大します)
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