iPhoneを巡るゲーム業界の動き
iPhoneがゲーム用プラットフォームとして認知されつつある。ゲーム開発各社の動向を眺めていると、その潮流は明らかだ。
昨日発表された、元AppleのJonathan Kromrey氏がNamco Networks AmericaのApple Games部門責任者に就任という話題(ニュースリリース)からは、Namcoの気合いの入れようがうかがえる。最大手のEAも、すでにiPhoneゲーム専用のラボ「8lb Gorilla」の活動を本格化させている。
7月末現在、App Storeで公開中のゲームは約1万3000本。その大半は、個人か小企業が開発したと考えられ、大手企業が手掛けたタイトルの比率は低い。今後も、開発環境の入手方法を含めた参入障壁の低さからして、小規模デベロッパーが多数派という状況に大きな変化はないだろう。しかし、リッチな開発資源を活用した大手デベロッパのタイトルが増えるにつれ、App Storeという市場は変わるはず。
その様子は、巷の書店に似ているかもしれない。すなわち、よりヒット作が多い、PRに長けた団体のタイトルのほうが発見されやすい、ということ。書店に並ぶ本は、平積み、面出ししてもらえなければ(棚に刺さると)客に発見されにくいことから、配本数が多く営業力のある出版社が強い影響力を行使する。
App Storeの場合、アフィリエイトという平等な広告ツールがあるとはいえ、その前段階としてアフィリエイターへの告知が必要になる。零細出版社にもヒット作を出す機会は等しく与えられるが、人為的なベストセラーの創出は大手出版でなければ難しいことと同じで、ただ座して待つだけでは売れるものも売れない。
しかし、大手に寡占されるとApp Storeはツマらなくなること必至。運営者であるAppleには、ゲームにかぎらず、埋もれがちな小規模デベロッパーのタイトルを積極的に発掘、紹介する働きを期待したい。
- ホワイトペーパー




