iPhone OS 3.0、期待と懸念(3/4)
忘れられつつあるが、日本未発売の初代iPhoneでは「Webアプリ」が標準。ネイティブアプリの開発が可能になったのは、2代目・iPhone 3Gにあわせ提供開始された開発キット(SDK)リリース後のことで、まだ1年にも満たない。しかしApp Storeの品揃えを見れば一目瞭然、ネイティブアプリが席巻している。
iPhone OS 3.0のSDKは、すでにβ版の提供が開始されているため、どのような変更がくわえられているかを把握している向きも多いはず。NDAの縛りがあるため、ここではその詳細に触れることはできないが、周囲の状況を見れば「Webアプリ復調の兆し」は明らかだろう。
その理由は、Safari 4(WebKit)の新JavaScriptエンジン「Nitro」。公式の場でiPhone OS 3.0のSafariがv4ベースに移行するという発表は行われていないものの(ars technicaではベンチマークを掲載しているが……いいのか?)、Safari 3に比べ3〜4倍のパフォーマンスを叩き出すNitroが採用されれば、Webアプリが見直される可能性は高い。Appleが力を入れているゲーム分野はともかくとして、ユーティリティ系の多くはWebアプリで十分、というよりWebとの連携が容易なWebアプリのほうが目新しいサービスを実現しやすい環境にある。
iPhone OS 2.xの時点ですでに、UIWebViewクラスを使うなどしてApp Storeに登録可能なWebアプリを作成する、という手法が編み出されている。iPhone OS 3.0ではそのトレンドが加速するかも、と見ているのだが。
iPhone 3GのSafari(v3ベース)でJavaScriptベンチ「SunSpider」を実行したところ。iPhone OS 3.0では、これより格段に速いはず
- ホワイトペーパー

