iPhoneにAdiumが載らない2つの理由
iPhone 3Gがローンチされてはや1カ月。マルチタッチUIなど長所を生かした「iPhoneらしい」アプリは多数発表されているが、オープンソース(OSS)アプリケーションはあまり見かけない。App Storeはフリーウェアの配布にも活用できるだけに、Mac OS Xからの移植版が続々公開されることを期待していたユーザも少なくないはず。今回は、なぜOSSなiPhoneアプリが少ないのかを手短にまとめてみたい。
開発者の意見として参考にしたのは、マルチプロトコル対応のIMソフト「Adium」。そのWikiサイトには、iPhone版をリリースできない事情が簡潔に記されているのだ。
1つは秘密保持契約(NDA)。iPhone SDKはいまだ正式リリースされていないため、Appleから供与されている開発リソースの一切合切は、レジスト済のiPhone開発者以外(個人使用を除く)には公開してはならない決まりだ。GPLのコードを含むAdiumの場合、ソースコードを公開する義務を伴うが、公開すればiPhoneのインターフェイスに関する事項が露わとなりNDAに反してしまう。
もう1つは、APIの違い。Mac OS Xとの共通項は多いものの、QuickTimeフレームワークがないこと、AppKitがUIKitに置き換わっていること、Apple EventsやOpen Scripting Architectureが実装されていないことなどが、相違点として挙げられている。
APIの違いは、いずれ代替策が登場するものと楽観的に考えるとして…… 最初に挙げたNDAについては、Appleが制限を外さないかぎりどうにもならない。GCCなどGPLedなプロダクトの恩恵を受けているiPhoneのこと、早々に落とし所を見つけてほしいのだが。
マルチプロトコル対応のIM「Adium」がiPhone向けにリリースされない理由とは?
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