特集:builder的Lionのみどころ--64ビット化、マルチタッチ、Apple ID

海上忍
2011-07-20 21:37:00
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LionというOSの特徴を一言でいえば「洗練」だ。今回はLion特集第1弾として、builder的Lionのみどころを紹介してみよう。
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 LionというOSの特徴を一言でいえば「洗練」だ。OSの基本機能レベルでの変更点は、従来ほどインパクトに富むものは見られず、ユーザーインターフェースや操作性に対して重点的に改良が加えられている。

 コードネームにネコ科の動物を採用し続けてきたOS Xだが、今回“百獣の王”を冠したあたりに、OSシリーズとして一区切りつけたいかのような考えが見透かせる。今回はLion特集第1弾として、builder的Lionのみどころを紹介してみよう。

ついにPowerPCサポートが終了

 Intel製CPUを搭載した、いわゆる「Intel Mac」が発売されたのは2006年1月のこと。以来Appleは、Mac OS X/Darwinネイティブのバイナリフォーマット「Mach-O」が複数プラットフォームのバイナリを収録できることを活用し、PowerPCとIntel両方のバイナリを含むソフトウェア(ユニバーサルアプリケーション)の配布を奨励することで、PowerPCからIntelへのプラットフォーム移行を促した。

 しかし、その施策もSnow Leopardまで。PowerPCバイナリをジャストインタイムにIntelバイナリへと変換する「Rosetta」は、Lionには収録されていない。/usr/libexec/oahディレクトリからは「translate」が消え、Rosetta無効時に使用される一種のダミーコマンド「RosettaNonGrata」があるのみだ。Finderでも、PowerPCバイナリのアプリケーションバンドルには通行止めマークが表示され、ひと目で実行不能と判別できるようになっている。

PowerPCバイナリしか含まないアプリケーションは、アイコンに通行止めマークが表示される
PowerPCバイナリしか含まないアプリケーションは、アイコンに通行止めマークが表示される
PowerPCバイナリを実行すると、現在サポートされていない旨のダイアログが現れる PowerPCバイナリを実行すると、現在サポートされていない旨のダイアログが現れる

64bit化は進行するも「完了」せず

 LeopardとSnow Leopardは、PowerPCサポートを維持しつつ64ビット化を促進する、というある意味アクロバティックな対応を迫られた。カーネル機能拡張書類(KEXT)の大半が32ビット/64ビット両方のバイナリを含むようになり、Xserveを皮切りにiMacやMacBook Proなど多くの機種で64ビットカーネルがデフォルトとなったことから、Lionが徹頭徹尾64ビットのOSになると予想するのは自然な流れだ。

 しかし、全機種で64ビットカーネルを強制することはしないようだ。今回、32ビット/64ビットカーネルそれぞれで動作するSnow LeopardからLionへアップグレードしたが、32ビットカーネルのマシンは引き続き32ビットカーネルで起動した。

 システム環境設定を見回しても、カーネル動作モード変更用のパネルは見つからない。これまで32ビットカーネルでSnow Leopardを利用してきたユーザーは、systemsetupコマンドあるいはカーネル動作モード変更用フリーウェアを使うなどして、手動で変更するしかなさそうだ。

64ビットカーネルに変更するためのコマンド

$ sudo systemsetup -setkernelbootarchitecture x86_64
32ビットカーネルのSnow LeopardからLionへアップグレードしたマシンでは、引き続き32ビットカーネルが適用された 32ビットカーネルのSnow LeopardからLionへアップグレードしたマシンでは、引き続き32ビットカーネルが適用された※クリックで拡大画像を表示

本格的な「マルチタッチ時代」の到来

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