Linuxデスクトップは市場に受け入れられていない--その現実を直視してみる
Linuxデスクトップはマインドシェアの獲得にも、そして市場シェアの獲得にも失敗している。また、こういった状況はGoogleのChrome OSがリリースされたとしても変化しないだろう。本記事では、その理由について考察する。
筆者は1998年からPC上でLinuxを使っている。当時、Red HatはまだLinuxデスクトップに力を注いでおり、MandrakeがLinuxを大衆に広めるディストリビューションとして有力視されていた。また、フィンランド人のハッカーによって開発された、この無償のOSがMicrosoftのWindowsを打倒することになるという話が主要メディアによって大きく取り上げられていたのもこの頃だ。
ネタバレ注意:その後、どうなったのかを先に書いておこう。当時の予想が現実になることはなかった。Linuxデスクトップが「Windowsキラー」と持てはやされた当時から10年が経ったものの、その導入数はほとんどと言っていいほど伸びていない。Net ApplicationsやStatCounter、W3Counterといった企業による市場シェア調査の結果(単なる販売数ではなく、PC上で実際に稼働している数)を見ると、PC用のOSに占めるLinuxのシェアはここ10年間、1〜2%程度に留まっている。
LinuxをOSとして搭載することの多いネットブックが流行し始めた2年前からのシェアに目を向けても、Linuxが大躍進したという事実はない。以下のグラフは、Net Applicationsがサイト訪問者のアクセスデータを元にして集計した、過去24カ月間のLinuxの市場シェア推移である。
このグラフを見ると、Linuxの市場シェアは(ネットブックの売り上げを主な要因として)2009年前半に少しだけ伸びているが、その後は下落傾向にあることが分かる。とは言うものの、補助目盛線が1%であることを考えると、デスクトップOS市場というより大きな観点から見た場合、その変動は小さなものでしかないと言えるだろう。
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