マルチコア、マルチスレッド時代に果たすOSの役割
12月2日から4日の3日間、東京ミッドタウン・ホールにおいてサン・マイクロシステムズの主催による「Sun Tech Days 2008 in Tokyo」が開催された。
2日目のキーノートセッションにはSun MicrosystemsのVice PresidentでSun Fellow、そしてSolaris Chief Technologistを務めるJames Hughes氏が登壇し、これからのITにおいてOSの果たす役割や、それに対するSolarisの優位性などについて語った。
Sun MicrosystemsのVice Presidentで、Sun FellowのJames Hughes氏
ムーアの法則が言及しているのはクロックスピードではない
Hughes氏はまずムーアの法則を例に挙げながら、現在のプロセッサ技術のトレンドについて説明した。
同氏によれば、CPUのクロックスピードはここ数年、4GHz辺りで変化しておらず横ばいになっているという。しかし、ムーアの法則で言及されているのはトランジスタの集積密度。各CPUベンダはクロックスピードではなくコア数を増やすことで、依然としてムーアの法則を守りつづけており、これは少なくとも2022年までは続くとされている。
つまり業界のトレンドは間違いなくマルチコアであり、今後もしばらくその傾向が続くことを意味している。Hughes氏はこれを「マルチコアチャンス」だと指摘する。マルチコアを使いこなすことで、業界をリードする優位性を確保できるからだ。
マルチコアと並んで重要な技術に、マルチスレッディングがある。歴史的には、クロックスピードが上がるに連れてメモリレイテンシの影響が大きくなり、プロセッサの速度向上だけではパフォーマンスを向上させることが難しくなってきた。なぜならば。メモリ速度はムーアの法則ほどには急速に向上しないためである。そこで、1つのプロセッサに複数のスレッドを並列処理させることによって、メモリレイテンシ問題の解決を図ってきた。
その結果、現在ではマルチスレッディングに対応したコアを1つのプロセッサ内に複数搭載することによって、同時に実行できるスレッド数を増加させるというチャレンジが行われているとHughes氏は指摘する。
例えばSun Microsystemsと富士通が10月にリリースした「SPARC Enterprise T5440」(開発コード「Batoka」)は、Sunのマイクロプロセッサ「ナイアガラ2」を4ソケット搭載することにより最大256スレッドを同時実行できるという。ナイアガラ2は8スレッド同時実行可能なコアを8つ搭載することで、最大で64のスレッドを同時実行できる。
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