出世以外の報酬も技術職には必要

笠井美史乃
2008-10-14 08:00:00
Blueshift Global Partners社長で、パソナテック シリコンバレーオフィスのフェローでもある渡辺千賀氏は、技術職にとって実績を上げて管理職に昇進することが「問題だと言われつつ、改善されない」と指摘している。
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出世以外の報酬こそ技術職に必要

 もう一方のやりがいを増す方法として挙げられたのは、リワード(報酬・賞与)の提供だ。

 自分の成果に対する報酬は、やりがいの最たるもの。しかし、技術職の人にとっては実績を上げて管理職に昇進することが「問題だと言われつつ、改善されない」(渡辺氏)。

 管理職の対極ともいえる「何も管理しない状態」で能力を発揮する技術者も多い。渡辺氏は、好きな開発に使える時間や、参加するプロジェクトの選択権などの例を挙げ、技術職のやりがいを高めるための「出世以外のリワードも必要なのでは」と述べた。

その人の喜ぶ報酬を提供することがやりがいにつながる その人の喜ぶ報酬を提供することがやりがいにつながる

 「現場に採用権を持たせる」ことも、現場の納得感が高まるという意味で効果が期待できるとのこと。さらに究極的には「事業がうまくいっていれば全ての問題は消える」ことから、M&Aによって会社全体の業績を伸ばすことも提案。米国では利益や技術よりも人材を目的としたベンチャー買収が多く行われており、保守的になりがちな企業内部に新しい血を入れる効果もあると語っていた。

人事ではなく現場の部署が採用についての決定権を持つ 人事ではなく現場の部署が採用についての決定権を持つ
大企業だけでなく、米国では個人経営の店舗などでも一般的にM&Aが行われているという 大企業だけでなく、米国では個人経営の店舗などでも一般的にM&Aが行われているという