Linux移行をためらうあなたへ--Linuxにまつわる俗説を打ち砕く
翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
Linuxにまつわる俗説のなかには、Linuxに関してある程度の知識を有している人には馬鹿らしく聞こえるにもかかわらず、広く伝わっているものがある。そこで本記事では、こういった俗説の過ちを指摘する。
今後数週間の間に、Linuxディストリビューションの有名どころから新たなリリースがいくつか公開される予定となっている。このため、これを機にLinuxに関して広く伝わっている大きな過ちのいくつかを正しておきたい。こういった過ちの多くは、Linuxに関してある程度の知識を有している人には馬鹿らしく聞こえるだろうが、実はどれもここ数カ月間に筆者のブログのコメント欄に書き込まれたものである。
--Linuxをインストールするには、OSの全コードを自らでコンパイルする必要がある。
これを読んだ際には、筆者も言葉を失うほど驚いた。こういった作業が必要であったのはもう10年以上も前の話である。メジャーなLinuxディストリビューションはすべてバイナリ形式で提供されており、そのインストールは基本的に、Windowsの新規インストールと変わらない--違いがあるとすれば、Windowsのインストールよりもずっと高速かつ簡単に終わるという点だけだ。筆者であれば、新品のハードディスクにLinuxを新規インストールし、マシンを使える状態にするまでに1時間もかからないだろう。ちなみに、「使える状態」とは、基本インストールが完了し、さまざまなアップデートやサービスパックのインストール準備が整っただけの段階を意味しているわけではない。
--Linuxがサポートしているハードウェアはそれほど多くない。
これは、10年以上も前の話とは言わないまでも、最近の話としては正しくないという点で上の項目と同じである。筆者は日常的に、LinuxをさまざまなデスクトップやノートPC、ネットブックにインストールしているが、サポートされていないハードウェアに遭遇することはほとんどない。筆者が個人的に使用しているシステムは、IntelのCPU(Core2、Pentium、Atom)やAMDのCPU(Turion、Athlon Neo)、VIAのCPU(C7-M)、Intelのグラフィックコントローラ(945、950、965)、ATIのグラフィックコントローラ(Radeon 200M、HD 3410)、VIAのグラフィックコントローラ(Chrome 9)、BroadcomおよびMarvelの有線ネットワークコントローラ、IntelとBroadcomおよびAtherosの無線ネットワークコントローラなどさまざまであるが、最新のLinuxディストリビューションをそのまま使うだけで、問題はいっさい発生していない。
これが真実であるかどうかは、あなたの考えているアプリケーションがどういったものであるのかと、あなたがどれほど柔軟に対応する気があるのかによって変わってくる。あなたの考えているPCの用途が、インターネットを閲覧したり、電子メールを読み書きしたり、カメラから画像を転送し、画像の整理/編集/処理を行ったり、ワープロや表計算といったオフィス作業を行うといった大多数のPCユーザーと同じものなのであれば、Linuxには必要なすべてのアプリケーションが、十分過ぎるほど揃っている。多くの(いや、ほとんどの)場合、Linux上のアプリケーションはWindows上の同種のアプリケーションよりも優れており、よりパワフルであり、柔軟性に優れているうえ、「無償」でもある!また、あなたの必要とするアプリケーションがこういったもの以外である場合でも、今日ではLinuxソフトウェアのパッケージラインアップはとても充実したものとなっているため、メジャーなディストリビューションのカタログにざっと目を通すだけで、あなたのニーズに見合ったソフトウェアがいくつも見つかるはずである。
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