IT業界における有力資格10選
翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
IT技術者にとって現時点で価値ある資格だと筆者が判断したものをまとめて紹介する。
IT技術者は、専門資格の価値を議論する際に自らの意見を強固に主張する傾向がある。また、彼らの見解は、意味のある資格はどれかという議論を行う際にはさらに偏りを見せる。そこで本記事では、IT技術者にとって現時点で価値ある資格だと筆者が判断したものをまとめて紹介する。
IT資格を取得することには数々のメリットがある。履歴書に箔が付くだけではなく、高い給与を得やすくなったり、職の安定性を確保するのに役に立ったりする。とは言うものの、どのIT資格が最適なのだろうか?
こういった質問に関しては、IT技術者の間でさまざまな議論が交わされている。求職者のスキルを推し量るには、ベンダー独自の認定プログラムが一番だと主張するIT技術者は数多くいる。その一方で、実務スキルを推し量れるような価値ある試験はベンダーに依存しないもののみだと主張する者もいる。また、最高レベルの資格(MicrosoftのMCSEや、CitrixのCCIA、CiscoのCCIEなど)こそが、価値のある唯一の資格であると主張する者もいる。
私自身は、こういった主張のいずれにも完全には同意しかねる。あなたにとって最適なIT資格は結局のところ、他のIT技術者(あなたとは異なる業界の異なる会社で働いている技術者や、あなたとは受けてきた教育や、保有しているスキルや、持っている目標が異なる技術者)にとって最適なIT資格とは異なっているはずである。このため、専門資格の取得を目指す場合には、どのようなものであれ、あなたが受けてきた教育や、あなたの経験あるいはスキル、目標、望んでいるキャリアパスをもとに真剣に考慮するべきなのである。
自身のキャリアパスを描くことができたのであれば、今後取得していくべき資格の選択はずっと簡単になるだろう。そしてそういったことを行う際には、下記の有力資格リストが役に立つはずだ。このリストは、あなたにとって最適な資格のトップ10というわけにはいかないだろうが、多くのIT技術者にとって大きな価値を持つものと考えられるIT資格を網羅している。
#1:MCITP
Microsoftの新資格体系を構成する「マイクロソフト認定ITプロフェッショナル」、すなわちMCITPは、今後重要と見なされるであろう資格である。MCITPは職務遂行能力を証明する資格であり、専門知識を要求されるさまざまな分野(データベース開発やデータベース管理、エンタープライズメッセージング管理、サーバ管理など)ごとに設けられている。この新資格を取得するには、該当職務に直接関係するいくつかのMicrosoft試験に合格する必要がある。
Microsoftの新資格体系を構成するその他の資格にも言えることだが、MCITPは、Microsoftが関連テクノロジのメインストリームサポートを終了した時点で無効となる。Microsoftは、新資格を需要の高い職務に対応付けることで、時代に即した、適切な、価値あるものにしているのだ。なお、こういった方向性は、CompTIAによるServer+(サーバ管理)やProject+(プロジェクト管理)、A+(デスクトップPCサポート)からも伺い知ることができる。
#2:MCTS
Microsoftの新資格体系を構成する「マイクロソフト認定テクノロジースペシャリスト」(MCTS)は、IT技術者が特定のMicrosoftテクノロジにかかわる製品のインストールや保守、トラブルシューティングにおけるスキルを保有していることを証明する資格である。MCTSの目的は、その資格を保持している技術者が特定のプラットフォームにおけるスキルや専門知識を保有しているということを第三者に知らしめるということにある。
MCTSには、例えばSQL Server 2008という資格があるわけではなく、SQL Serverのビジネスインテリジェンスに関する資格(「MCTS:SQL Server 2008−ビジネスインテリジェンスデベロップメントアンドメンテナンス」)や、データベース作成に関する資格(「MCTS:SQL Server 2008−データベースデベロップメント」)、SQLサーバの管理に関する資格(「MCTS:SQL Server 2008−インプリメンテーションアンドメンテナンス」)が用意されているのである。
これらの新資格を取得するには、特定のプラットフォームにおける特定の職務に的を絞った複数の試験に合格する必要がある。MCTSという資格は、Microsoftが当該関連テクノロジのメインストリームサポートを終了した時点で無効となる。Microsoftの新資格体系を構成するその他の資格についても言えることだが、こういった変更を実施したことで資格の価値を高めているのである。
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