CitrixとXenコミュニティとの間で高まる緊張
翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
Citrixの最高技術責任者(CTO)がある記事においてVirtual Ironを批判したことをきっかけに、同社とXenコミュニティとの間で緊張が高まっている。
仮想化ソフトウェアを巡る競合が激しくなるにつれて、各サプライヤの関係者がメディア上で互いを攻撃しあう事態に発展するのは想像に難くないだろう。私も最近、こういった舌戦にお目にかかった。Xenを採用した製品を提供しているCitrixとVirtual Ironがメディアを舞台に火花を散らし合っているのだ。
中傷合戦
SearchStorageは「Open-source hypervisors pose challenge to VMware」(オープンソースのハイパーバイザがVMwareの脅威になる)と題した2008年7月3日付けの記事において、XenやKVMといったオープンソースの仮想化ソフトウェア技術が、VMwareやMicrosoftのように独自技術を用いた製品を提供している企業にとっていかに脅威となるのかについて、興味深い考察を行っている。この記事の中で、Citrixで仮想化マネジメントを担当する最高技術責任者(CTO)Simon Crosbie氏は、Xenベースの環境における最も優れたストレージ仮想化技術について言及する際に、Virtual Ironを槍玉に挙げているのだ。そして同氏は、CitrixがXenSourceの買収で手に入れたXenハイパーバイザを所有しているが故に、同社は該当技術をベースにしたより優れた、より緊密に統合されたソリューションを提供できるのだと書いている。
これに対して、Virtual Ironの最高戦略責任者(CSO)であるTony Asaro氏が2008年7月9日、「Simon Says Something Scary」(Simonが何だか恐ろしいことを言っている)と題したブログ投稿でCrosbie氏に反論している。Asaro氏はこの投稿の中で、Xen技術はオープンソースコミュニティの努力の結晶であり、その成果は1社によって独占されるものではなく、オープンソースのものであるはずだと述べている。また同氏は、仮想リソースの管理とストレージの仮想化という分野における技術の統合が成功の鍵となるとも指摘している。
当然のことながら、仮想マシン技術を統合し、管理技術やセキュリティ、ストレージ技術、アプリケーション環境を支えるさまざまな技術といった諸々を含む全体的な環境を作り上げることが重要であるという点において、Crosbie氏とAsaro氏はともに間違ってはいない。Asaro氏はCrosbie氏の発言がXenコミュニティを軽視するものだと言いたかったようだが、Xenコミュニティ全体にとって本当に重要なことは、実際に競合している相手を忘れないようにするということであるはずだ。詰まるところ、コミュニティ内で内輪もめをするようなことがあってはならないのだ。
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