B・ゲイツ氏が去ったマイクロソフトの今後は--考えられる5つの展開
翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
Bill Gates氏がMicrosoftの会長職を退いた今、同社に起こり得る5つの変化について考察する。
Bill Gates氏がMicrosoftを去った今、多くの人が、「Microsoftは変わっていくのだろうか?」とか、「Steve Ballmer氏の持つ影響力は今後どの程度になり、Gates氏のいない同社の戦略はどのように変わっていくのだろうか?」といった疑問を口にしている。
Gates氏が会長職を退いた今、Microsoftに起こり得る変化を5つ、以下に挙げる。
#1:オープンソースに対してより積極的になる
オープンソースソフトウェア、特にウェブ関連技術におけるオープン標準の流れが加速されるにつれて、そういったものからのMicrosoftに対するプレッシャが高まってきている。そのため、同社が自社の独自標準にこだわるならば、世の中の流れから置き去りにされてしまうおそれがある。
Microsoftがオープンソースをより受け入れるようになるという兆しは、同社が開発を支援した「Moonlight」(インタラクティブなウェブアプリケーションをブラウザ上で表示させるためのプラグインである「Silverlight」のLinux版であり、Novellがスポンサーとなってオープンソースで開発された)からもうかがい知ることができる。
Microsoftが同社の重要アプリケーションであるSilverlightのコードを公開するだろうなどとは誰も言っていないが、一部の業界ウォッチャーは、Gates氏の去ったMicrosoftにおいて、オープンソースや相互運用性を重視する文化が台頭してくるだろうと予想している。
Gates氏は、Windowsのソースコードをあくまでも非公開とすることによって、Windowsを世界におけるデファクトスタンダードなOSに押し上げた。しかし同氏がMicrosoftを去った今、他者の意見により耳が傾けられるようになるはずだ。また、Steve Ballmer氏はソースコードの公開にそれほど熱心ではないかもしれないが、社内でソースコードの公開に対する意見がまとまって出てくれば、事態は変わっていく可能性もある。
#2:Windowsの新たなリリース方法が採用されるようになる。
Vistaが発売されてから約18カ月しか経っていないにもかかわらず、次世代OSとして「Windows 7」の情報が出回るようになり、開発中の同OSの動画がネットにアップされたりもしている。Microsoftは、Vistaの約3年後(2010年1月)にWindows 7をリリースする計画であると発表している。
しかし、そのリリース方法は従来と大きく異なるものとなる可能性がある。それ以前のOSは、すべてを含んだ単体のアプリケーションとしてリリースされてきたが、Windows 7はモジュールに分割されたアプリケーションとしてリリースされるのではないかという憶測が流れている。例を挙げると、「Windows Server 2008」では既に、ユーザーの要求に応じてアプリケーションの取捨選択や変更が可能になっている。
Windows 7では電子メールや写真、動画といった要素がオプションとして提供されることが示唆されており、このことはつまり、顧客が自分では使用しない、あるいは必要としない余分な機能を購入せずとも、使用目的に合ったバージョンを購入できるようになるということを意味している。
これが実現すれば、Windowsにすべての機能を搭載することで、同様の機能を提供している他社のビジネスチャンスを奪うというMicrosoftの手法を批判してきた人々にとっては嬉しい話となるはずだ。
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