Adobe AIRはなにを可能にするのか--開発者の創意が生む循環
笠井美史乃
2008/07/11 16:20
アドビが開催した「Adobe AIRコンテスト」。「AIRで何ができるのか」という問いに、審査員は「ここにいる人たちが何かを創ることで、それに負けない何かを創る人が出てくる。その循環が答えに繋がっていく」と語っている。AIRはなにを可能にするのだろうか。
アドビシステムズは、同社が開催した「Adobe AIRコンテスト」の受賞作品を発表した。今回が第1回目となるAdobe AIRコンテストには、ユーティリティやエンタテインメント、ビジネス向けなど全86作品の応募があり、ウェブ制作やアプリケーション開発者などで組織された審査員らによって受賞作が決定された。授賞式では、受賞作5作品について、開発者によるデモ、開発経緯、Tipsなども紹介されている。
グランプリ
- 受賞者:大日本印刷
- 受賞作:HitoFude AIR
HitoFude AIRは参加者が書いた「一筆書き」を共有し、みんなでデスクトップに落書きしあうというアプリケーション。
起動すると、直前10件の一筆書きが順次アニメーションで再生され、デスクトップに広がっていく。1人の描いたものがサーバに送信され、参加者全員で共有。自分の番が来たら、前の人が描き終わったところから描画エリア内をドラッグして「一筆」を描き、次の人にバトンタッチすることで一筆書きが無限に繋がっていく。非常にシンプルなアプリだが、言葉を使わずちょっとした楽しみを送り合うようなコミュニケーションが成立する。
制作はクライアントサイドを丸山氏が担当、サーバサイトはJavaに詳しい先輩に協力してもらい、「エアコン残業」をしながら実質2週間程度で開発したという。丸山氏は、同作品のために集中して勉強ができたことや、業務に縛られない発想ができたことから、コンテストに参加したことがとても有意義だったと語った。
同作は審査員の満場一致でグランプリに決定した。審査員からは「特に、みんなでやるというコミュニケーションの取り方がズバ抜けていた」と評価された。ブラウザを飛び出し、AIRならではの面白さを無言のうちに描き出した作品だ。
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