Mac OS X Server Snow Leopardに採用されるZFS--そのメリットは?

文:Robin Harris
翻訳校正:石橋啓一郎
2008/06/27 08:00

アップルが次期Mac OS XであるSnow Leopardのサーバ版に、最新のファイルシステムであるZFSを搭載する。ZFSはさまざまな課題を解決する先進的なファイルシステムだ。

ついに消費者向けOSに最新のファイルシステムが搭載

 Grand CentralだけではMicrosoftへの対抗策として十分でないと言わんばかりに、AppleはZFSに取り組んだ。信頼性のある、高性能のファイルシステムを作り上げるには何年もかかるが、Microsoftにはこれに対抗するのに何年もかけるわけにはいかない。

公式発表では、AppleはSnow Leopardのサーバ版にZFSを導入するという。HPS+も最初はサーバ版に導入された。

誰に影響があるの?

 これはデータを保存するすべての人に影響することだ。

 MicrosoftのNTFSはDECから借りた20年前の技術であり、小さなディスクや貧弱なCPUには適していた。しかし、今日のデータ集中型のシステムやアプリケーションにはあまりいいとはいえない。

 知らないうちにデータが破損することもよくある。ユーザーがこれに気付かないのは、DLLが見つからないなどの別の問題としてしか表面に現れてこないからだ。

ZFS:Sunのオープンソース

 ZFSは本物のエンド・ツー・エンドのデータ完全性を持つ、デスクトップで使える初めてのファイルシステムだ。洗練されたツリーベースのチェックサムのおかげで、ディスク、ケーブル、インターフェースなど、データの経路上のどこでデータの破損が起こってもそれを検知して修正することができる。

 チェックサムは親ブロックに保存されるため、ファイルシステムは常に子ブロックが破損のない、正しいブロックであることを知っている。これは、NTFSやその他の一般に普及しているファイルシステム(MacのHFS+を含めて)が弱い部分だ。

 SunのZFSの技術チームは7年前に白紙の状態からZFSに取りかかり始めた。ZFSはファイルシステムとボリューム管理の機能を組み合わせたものだ。ユーザーは個々のディスクを管理するのではなく、ブロックのプールを管理する。残りの細かいことはZFSが面倒を見てくれる。

Microsoftの消極的な態度

 Microsoftのイノベーションに対する態度は、難しいことは他の誰かがやってからしかやらないというものだ。IE 6のことを覚えているだろうか。ZFSは、データの保存と完全性に関する困難な問題を解決する、最新の革新的なファイルシステムだ。ZFSが解決する問題には次のようなものがある。

ディスクとの格闘をなくす

 PCやMacのデータの破損は、悲しく、ばかげたことだ。電源の異常、当てにならないRAM、不完全なアース、(ゆっくりと)だめになっていくハードディスク、ドライバの不調、書き込みの失敗やその他のことなどが重なって、データを破損させていく。

 ZFSはこの問題を解消する。すべてのブロックにはチェックサムが付され、チェックサムは親ブロックに保存される。ZFSは常にブロックが正しいか破損しているかを知っている。すべてのブロックは親ブロックを持つため(明白な例外が1つあるが、これには特別な処置が行われる)、すべての保存されているデータは自分自身を検証するものになっている。ユーザーはもう二度と、データが正しいかどうかを心配しなくていい。データは常に正しい。

  • コメント(5件)

#1 asip  - 2008/06/27 17:07:07

HPS+は間違いで、正しくはHFS+(Hierarchical File System Plus)です。
» 不適切なコメントを報告する

#2 asip  - 2008/06/27 19:04:02

本文の上から9行めが"HPS+"になっています。
» 不適切なコメントを報告する

#3 asip  - 2008/06/27 22:06:58

「HFS+も最初はサーバ版に導入された。」は原文から間違っています。 H... 続きを見る
» 不適切なコメントを報告する

#4 Masanobu  - 2008/06/29 07:38:04

非IT系企業でもPCを使わらざるを得ないのが今の現状。一年後のSnowLeopa... 続きを見る
» 不適切なコメントを報告する

#5 Sakito  - 2008/06/30 10:46:45

私も仕事ではPCを使用しているのでWindowsの方が使う時間は長いですが、... 続きを見る
» 不適切なコメントを報告する
記事の感想やご意見をコメントでお寄せください(CNET_IDログインが必要です)
ログイン パスワードを忘れた方  |  新規登録
米フォレスター・リサーチ社 シニアアナリスト Jeremiah K.Owyang氏を迎え、同氏が提唱するソーシャルテクノロジーを効果的に活用方法するための方法『POST』を日本で初めて紹介する注目のリアルイベント
  • 新着記事
  • 人気記事
  • 特集
  • ブログ