ウェブクリエイションの業界・人・情熱--パソナテック 10周年イベント
パソナテック設立10周年イベント「あのトップクリエイターが語る、Webクリエイターの未来」では、ウェブクリエイションの最先端を牽引してきたクリエイターたちが業界・人・情熱を語り合った。
パソナテックは6月14日、同社の設立10周年を記念したイベント「あのトップクリエイターが語る、Webクリエイターの未来」を開催した。
ゲストは福井信蔵氏、北村健氏、松岡清一氏。Web業界の、そしてWeb業界で働く人の今とこれからを、Web業界を切り開き最先端を牽引してきたクリエイター達が語った。
ウェブ業界の現在と未来
ディスカッションは事前に来場者から寄せられた質問などをもとに、松岡氏がテーマを掲出、福井氏と北村氏がそれに答えるかたちで進められた。最初のテーマは「Web業界の現在と未来」。まず、2008年のWeb業界の状況について福井氏に聞いた。
福井信蔵氏。ビジネス・アーキテクツ設立者。現在は同社を離れ、クリエイティブディレクターとして活躍中
福井氏は、劇的な変化として実装できるもののスペックが上がってきていること、またユーザー側では情報の渡され方が変化することで「仲間感」が形成されるようになっていると述べた上で、「(技術的に)高度化したものは出てきても、ビジネスモデルそのものはそう変わらないのではないか」と実感を語る。
北村氏は、これまであまり実現されてこなかった「クロスメディア」という考え方が最近再び強くなってきたことを挙げ、「Webの広告価値が上がってきた、イコールその価値をどう見いだしていくのか。企業側が真剣に考え始めた」と分析する。
しかし実務面についての話になると、制作者と代理店との関係、ウェブと4大マス(既存のマスメディア:テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)との関係にある様々な問題が明らかになる。
「海外の方がクリエイティブのレベルが高いのでは、という質問があった」(松岡氏)という問いに対して、福井・北村両氏はともにそれを否定する見解を示した。
続けて福井氏は「大きな違いは広告代理店のありかた」と、日本の業界を特徴を指摘。広告枠のセットアップをするメディアバイイングと、広告の中身を作るクリエイティブエージェンシーが明確に分かれている海外の体制に対して、日本では広告代理店がそれを一括して掌握する。予算も結果も明確にならず、制作側が「ある会社のためにどっぷり考えるチームを作りにくい」のだという。しかし、クリエイティブの質についてはトップクラスだと思う、と付け加えた。
北村氏は「文化の違いも大きい」と言う。ビール会社から請け負った案件について、制作したものが業界の「協定」に触れるという理由で「いきなりシャットダウンされた」(北村氏)経験から、今のバイラルでは「『ヤバくない?』と思うものほど言いたくなるが、それができるのは日本では少ない」と指摘。比較広告や表現の幅における制約そのものが、国内外で大きく異なっていることを説明した。
Webと人との関係
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