リサーチ:ウェブ開発プロジェクトの25%が失敗に終わる
翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
ある調査会社が実施した、ウェブ開発プロジェクトに関する調査結果を紹介するとともに、プロジェクトが失敗する原因を分析する。
Rubyを用いた開発を行う企業であるNew Bambooの委託によって実施された調査によると、ウェブ開発チームの30%以上がプロジェクトの納期遅延や予算超過を経験しているという。こういった所見は、ITプロジェクトの30〜70%が失敗するという他の調査結果(英文記事)とも合致している。
この調査によると:
- ウェブ開発プロジェクトのうち、4分の1近く(24%)が予算を超過し、5%がプロジェクトの最終的なコストを確定することができなかった。
- ウェブ開発プロジェクトの21%が利害関係者の要求を満足させることができなかった。
- ウェブ開発プロジェクトのうち、3分の1近く(31%)が納期に間に合わなかった。
- ウェブ開発プロジェクトが失敗する原因は3つある。1つ目は要件変更が多すぎること(55%)、2つ目は耳を傾ける必要のある利害関係者の数が多すぎること(48%)、3つ目は納期を守れるだけの十分な予算や期間がないこと(31%)である。
- 基本的なウェブ開発プロジェクトのうちの半数近くが自社開発であり、28%がサードパーティに委託されている。
この調査では、これほどまでに高い割合でプロジェクトが失敗する原因として、以下の3つを挙げている。
- 要件の変更
- 利害関係者の要求に見られる不整合
- 期間と予算の不足
プロジェクトの失敗を分析する
大企業向けソフトウェアの配備ではなく、ウェブ開発プロジェクトを対象とした調査を目にすることはまれである。ウェブ開発プロジェクトと大規模なソフトウェア展開では大きく異なる点があるものの、両者が失敗に至る要因には共通点がある。
プロジェクトの利害関係者や組織の目的が複数存在する場合、要求の変更や課題の不一致などが発生することがしばしばある。プロジェクトが開始しているにもかかわらず、マネジメントが目的を整理しきれないでいるという場合、そのプロジェクトはほぼ確実に失敗する。残念なことに多くの組織においても、不明確な目的や、あいまいな業務仕様、整合性のない目標によってウェブ開発プロジェクトが複雑なものになってしまっている。
New Bambooの共同創業者であるDamien Tanner氏は、こういった問題は以下のようにして解決できると主張している。
利害関係者全員がプロジェクトの所有権を共有するとともに、業務的に求められるものと最終成果物に求められるものをすり合わせ、協調的かつ反復的なアプローチをとりながらウェブ開発プロジェクトを進めていくこと。こういったアプローチでは、利害関係者全員が参加する定期的なミーティングを開催し、実際に動作するソフトウェアをその場でテストし、質疑応答を十分に行う。そうすることで、プロジェクトの円滑な推進だけでなく、誤りの早期修正も可能になるのだ。
他のベンダーや関係者の方々も、一般的なITプロジェクトだけではなく、小さなウェブ開発チーム内で引き起こされる失敗の力学についての調査も行ってみてはどうだろうか。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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