Mac OS Xを普通のPCで動かす(後編)

文:Kai Schmerer(ZDNet Germany)
翻訳校正:石橋啓一郎
2008/05/26 08:00

Mac OS Xを標準的なPCで動かすことは、ライセンス的には問題があるが技術的には不可能ではない。この記事では、出回っている技術を使い、実際にMac OS Xを標準的なPCにインストールした結果を報告する。

ヒントとトリック

 すでに述べたように、設定やインストールでは問題が生じるかも知れない。例えば、DVDの設定を始めてすぐにシステムがハングアップしたり、エラーメッセージが現れる場合には、Darwin bootloaderのスイッチ -f、-x、-v、-legacyが役に立つ可能性がある。また、BIOSでデュアルコアプロセッサのコアの1つを無効にするのも効果があるかも知れない。

 インストールの終了後、スクリーンに点滅するカーソルが現れ、それ以上何も起こらないという状況になる場合がある。この場合、パーティションがアクティブでないため起動できていない可能性が高い。この状態から回復するには、再び手動でDVDから起動し、ターミナルを呼び出して次の命令を入力する。

fdisk -e /dev/rdisk0 (If a hard disk is in the system)
p (Show partitions)
f 2 (Make partition 1 active (GUID), for MBR enter 1 here instead of 2)
w
y
exit

インストール後の問題:オレンジのディスクアイコン

 多くの場合、Leopardのハードディスクドライブはリムーバブルデバイスとして認識されている。特に、ディスクコントローラーがIntel ICH9のAHCIモードである場合はそうだ。その場合、ディスクのアイコンの色はグレーではなくオレンジになる。これは見た目が良くないだけでなく、アクセス権についての問題を引き起こす場合がある。これは、2つのカーネル拡張(kext)を置き換えることで解決できる。修正版のイメージでインストールされていることが多いKernel Helperツールを使えば、/System/Library/ExtensionsにAppleAHCIPort.kextとAOACHIFamily.kextを簡単にインストールすることができる。これは、ターミナルでスーパーユーザーの特権を得る(sudo -s)ことなく実行できる。

「About This Mac」

 Appleのデスクトップマシンのプロセッサは決まっていないが(Mac mini、iMac、ノートブックにはIntelのモバイルプロセッサが使われており、Mac Proにはサーバ用CPUが使われている)、これはMac OSが標準的なPCのプロセッサは間違って認識してしまうということを意味している。「About This Mac」の情報には、単純に「Unknown Processor(不明なプロセッサ)」と表示される。メモリ容量も適切に認識されない場合が多く、LeopardでサポートされるCPU機能は表示もされなくなる。

 プロセッサとメモリの情報を正しく表示させるには、AboutThisMac.stringsファイルを編集する必要がある。これを行うには、/System/Library/Core Services/loginwindow.appに行き、このプログラムを右クリックして「Show Package Contents」を選択する。次に別のFinderウィンドウを開き、/Contents/Resources/German.lprojフォルダを表示する。ここにAboutThisMac.stringsファイルがあるはずなので、これをデスクトップにコピーし、テキストエディットで開く。次に"ABOUT_BOX_BULTIPLE_PROCESSOR_FIELD_FORMAT"の行までスクロールし、等号の後にある2つのオペランド"% @"を正しいCPU文字列で置き換える。例えば、「Intel Core 2 Extreme CPU X9650」などだ。シングルプロセッサのシステムの場合には、"ABOUT_BOX_SINGLE_PROCESSOR_FIELD_FORMAT"行に対し同様の操作を行い、同じように"ABOUT_BOX_MEMORY_FIELD_FORMAT"の行に正しいメモリ情報を入力する。その後このファイルを保存し、元のファイルを修正したファイルで置き換える。

About This Macの画面
少し慎重に編集を行うことで、Mac OS Xに正しいCPU情報とメモリ情報を表示させることができる。

 Mac OS Xを普通のPCにインストールする際の支援情報やドライバ、手順などはインターネット上で入手可能だ。もっとも包括的にこの問題を扱っているフォーラムは、insanelymac.comだ。また、osx86scene.comhackint0sh.orgにも役に立つヒントやトリックがある。

  • コメント(1件)

#1 BattleHawk  - 2008/05/27 07:23:01

ELAを意図して違反させる記事を掲載するのは、企業のコンプライアンスとして問題はないのか?
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